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服部真湖
服部真湖(タレント)

1961年2月17日東京生まれ。1978年化粧品のキャンペーンガールでデビュー。21才で仕事を中断し渡米後は、海外からの取材レポートやインタビューなど語学力を生かし活動の場を広げ、テレビ、映画、雑誌、ラジオなどで活躍中。英語のほかスペイン語も堪能。これまでに訪問した国は100カ国を超え、いまなお記録を更新中。日本舞踊、ダンス、料理など多彩な趣味を持つバイリンガルママ。

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タコマのおばちゃんへ

2008年09月06日

今回の突然のシアトル行きは、、、
本当に本当に悲しい日帰りでした。

私が15歳の時から家族で、
遠い親戚かのようにお付き合いをしていたタコマのおばちゃんが
天国にまもなく旅たつということで、ちょうどロスにいたこともあり
どうしてももう一度会いたかったのです。

タコマのおばちゃんこと”ともえさん”は
熊本県出身の戦争花嫁さん。
20代のころからアメリカ軍人だったご主人と
あちこちベースを転々として
最後にシアトルの南のタコマに落ち着きました。

ベースキャンプの中の床屋さんで
若い兵隊さん達の髪を一人5~6分ぐらいでクルーカットし、
色んな相談役もかってでて、多くのサービスマン達を戦場に送りました。

ご主人もその一人だから家を何年も空けることもあり、
それでも人種差別の壁を破り、
持ち前の気力とヒューマーで
男の子2人をしっかりと育て上げた
本当に筋金入りの日本女性。

私が20代の始めに仕事を休んで
自分探しの為、ニューヨークに住んだころも
アメリカの母のようにいつも私を可愛がってくれました。

50年以上も熊本弁が抜けないままの
可愛い太っちょのおばちゃんが、
つい今年の6月に体調を崩し病院に行ったら、
時既に遅し、肝臓がんの末期だったそう。
今年の1月に電話で話した時はとっても元気で
その半年後にこんなことになるとは誰も思っていませんでした。

おばちゃんが20分前に自宅に帰って来て間もなく
何も知らなかった私が、
偶然ロスまで来たことを連絡したということも運命だったのかなぁ~  
直ぐに飛行機の手配をしたが、
どうしてもこの一日しかいけない。
どうぞおばちゃんが待っていてくれることを祈りながら、、、 
私の母にも連絡したら、私よりしゃきっとした声で
「行ってあげて、ママの分も手をしっかり握って来てね!」
と一人先に天国に行く友達を、遠く彼女の心の故郷、日本から言いました。

ベットに寝ているおばちゃんは意識はしっかりとしていて、
私の来たのを本当に喜んでくれ、とっても嬉しかった。
時間の許す限り色んな話をして、
お医者さんが何でも食べていいと言ったからと
次から次に食べたいものをリクエスト。 

せっかく私が来たのだから何か日本食作ろうか?
と言うと「白いご飯に梅干、
庭でお兄ちゃんのブッチが栽培している無農薬のほうれん草のお浸し、
同じく庭で取れたフキのトウとグリンピースを薄味で煮たもの・・・
そうだ、たこ焼きも食べたいな~(勿論無理でしたが)
出来ることをどんどん作り、
口元まで運んであげました。
パパも南部料理が得意で
男所帯でも食べることには不自由はありませんが
やっぱり和食は作れなかったらしく、皆に喜んでもらいました。 
後は簡単な料理の作り方を書き残しておいたから
ブッチが作ってあげれると思う。。。

こういう時家族は皆迷いや動揺もあると思いますが
心が穏やかで時間だけが無情にゆっくりと過ぎていく感じ。

おばちゃんは、80歳すぎた心臓病を持つパパのことが一番気がかりのようでした。
そしてこんなこと言ってました。

「私は本当に幸せだった。優しいパパにずーっと守られてとってもラッキーだったのよ。
だから悲しいの、なぜ私はもう少し生きれないのかしら?」
 
何も言えませんでしたが
「先に天国で待ってて、おばちゃんの親や兄妹、
友達と再会しててね、必ず私達も行くからね」と。
おばちゃんは素直に乙女のような目でうなずきました。

部屋には日本の音楽とNHKの番組がサテライトで写っていました。
故郷をおいて異国に住み着き、そして一生を終える。
家族のいるところが”家=故郷”だが、
熊本にいるお姉さんにももう一度会いたかっただろうな。
おばちゃんは心の中ではきっと日本に帰っていたかもしれない。
そう思いたい。

お別れに大好きなおばちゃんを沢山ハグしました。
「家族皆の為に、頑張れるとこまでがんばってね。 いろいろ有難う。」
そして「I Love you !!」
おばちゃんも「Thank you, me too, I Love you ,,,,,」と必死に伝えてくれた。

哀しい出来事となってしまった、夏の一日でした。  

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真湖

服部真湖 at 12:42| 1. 今日のつぶやきコメントを書くトラックバック (0)


 

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