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あちこちで黄水仙の花が咲くようになるといよいよ春も近し、と思わずにはいられません。それと同時に行きたくなるのが湖水地方です。マンチェスターから湖水地方は近いことも手伝って、イギリスに来てからこの方、水仙が咲くころに湖水地方を訪れる機会が何度かありました。
ワーズワースの詩を読んだことがなくても湖水地方の緑、湖、そして水仙の咲き乱れるさまをみたら魅力に取り付かれるのではないでしょうか。そして春に生まれたばかりの子羊たち。母親のおなかの下にもぐりこんで尻尾を震わせているのはおっぱいを飲んでいる最中の子羊です。別に湖水地方まで行かなくても羊が放牧されているところはあるのですが、やはり春先になると湖水地方の景色と一緒に思い出す光景です。
湖水地方から東にペンナインを超えるとヨークシャー。こちらも私にとっては羊と大いに関係のあるイメージがある地方。と言うのも日本にいたときに読んだジェームス・ヘリオットという獣医さんが書いた本の舞台だからです。ヘリオット先生の本はずいぶんたくさん出ていて、一応フィクションとはなっていますが実際に長く獣医だった経験を基に書かれたこのシリーズ、仮名で書かれているものの、モデルとなった村が存在します。
イギリスではテレビシリーズともなり、今でもヨークシャーのどこどこあたり、というとヘリオットカントリーね、と言う人もいるくらい。ヘリオット先生関係のツアーなどもいまだに実施されているようです。
ヘリオット先生の本にはヨークシャーの田舎やそこで暮らす人たちが生き生きと描かれています。舞台となったのは第二次世界大戦前後のころですが『古い』などとおっしゃらずちょっと読んでみることをお勧めします。日本語でも英語でも。
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