|
イギリスの家は『殻』を買うのだ、と言う表現を聞いたことはありますか。一般的にレンガで出来たしっかりした家が多いので、長持ちするしっかりした『殻』を買って内装は自分の好きなように、ということのようです。
内装工事の中でも特に大変なのは水周りと言うのはかねがね聞いていました。家を購入した後引っ越す前に台所の改装を済ましてしまったという人も知っています。何しろ『工務店の見積もりは10日、実際にかかった日数は3週間』というのはよく聞く話です。我が家がこの家に引っ越してきたのは7年前。台所はそのままにしてあったのですが、ついにオーブンが壊れてしまいました。
修理の人はオーブンを一目見て『古いですね。』それもそのはず、前の持ち主が残していってくれた資料によると1985年に入れたキッチンユニット。修理するよりも新しいものを入れたほうが良いですよ、といわれ直して貰えませんでした。壁の中にはめ込まれているオーブンですが、それだけ入れ替えるのも可能らしく、ほっと一息。それでも出来ればやっぱり修理してもらってそのまま使いたいと思っているところです。
オーブンなし、で1週間ほどたちました。普段オーブンを使う料理を毎日しているわけではありませんが、それでも『出来ないこと・作れない料理』のほうが思い浮かびます。これで台所全般使えない日が3週間も続いたらさぞやストレスがたまることだろうと思っていた矢先、22年もホテルに住み続けているご夫婦の記事を読みました。
Travelodgeというホテルチェーンの同じ部屋に住んで22年、使った宿泊費はは9万7千ポンドで泊まり続けたホテルのある地域でなら小さいおうちが買えるほどの金額だとの事。それでも『料理はしなくていいし、シーツやタオルは変えて貰えるし快適だよ。』自炊できなかったら飽きちゃうんじゃないかと思いますがこの方たちはそうでもないようです。
シェフィールドにアパートも持っているそうですがそちらは2階。奥さんが車椅子が必要になったため、このホテル暮らしのほうがずっと合っているのだそうです。友達や家族も遊びに来るというし、写真なども部屋に飾り、ホテルのスタッフとはクリスマスや誕生日にカードだのプレゼントだのをやり取りする間柄との事。
私には無理、というのが第一印象でした。が、介護施設だの、ケアホームだのといったところに住む事を思えば、あまり風変わりでもないのかも、と思い直したのでした。
|