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マレーシアから夫の両親がやってきました。飛行機が到着したのは午後1時。飛行場にお迎えに行った帰りの車は運転手、夫。助手席に義父。後部シートに義母と私。もう慣れましたが、夫の家族とは大抵この組み合わせとなります。
まずは家族の近況報告など。義母が『国際コレクションなの』と冗談を言うほど夫の家族は国際的。長男の夫は日本人の私と結婚してイギリス住まい。次男は日本人のガールフレンドとかなり親密になったものの結局はアメリカの白人の女性と結婚して現在マレーシア住まい。三男は現在サンフランシスコで仕事中。四男はサウジアラビアに一緒に仕事をしに行ったマレーシア華僑と結婚してクワラルンプール住まい。末っ子の女の子はアメリカ人の白人男性と離婚した後、現在マレー人と交際中です。
夫は軽口を叩いていましたが、義母は胸中複雑とみました。マレー人は皆モスリム。モスリムと結婚するとなったら相手も改宗しなければなりません。そしてマレー(モスリム)の名前を持たなくてはならないのです。豚肉は中国人にとって必要不可欠ですが、もちろんモスリムにはご法度。
義妹のボーイフレンドはモスリムの戒律を守ることに関しては割と気さくな方らしく、中華料理店にも一緒に来るし、うっかり豚肉の入った魚料理などを取り分けても豚肉以外はちゃんと食べる、と言うところで義父母の心証は決して悪くはないようです。なにより『ちゃんとあの子の面倒を見てくれている。』と義母は言います。『でも…。』
義父にも、義母にもいろいろと経験に基づく不安の種があるのでしょう。いかにマレーシアが多民族国家としてうまく言っていると言っても中国人とマレー人の関係は実に微妙なものがあるようです。
で、私はと言えばちょうどその朝聞いたラジオのインタビューを思い出していました。おなじみRadio 4のWomens Hourを聞いていたのですが、おりしもコーランの改訳版をだした翻訳者の女性, Laleh Bakhtiar とイスラムチャンネルのプレセンターでもあり弁護士でもあるIbtihal Bsisがインタビューされていました。この『新改訳』には今までと違った解釈の訳し方のところがいくつもあるようですが、この日の論点は『夫が妻に暴力を振るう事について。』今までの一般的コーランの訳し方では『妻が夫に従わないときは夫は妻をぶっても良い。』となっているのをLaleh Bakhtiarが違った解釈の翻訳になおしたと言うわけです。
聖書の方も『わかりやすく』『実感しやすく』など、いろいろな視点からさまざまな訳が出版されています。というわけで、『新改訳。いいんじゃないの。』と思いつつ聞いていました。ところがどっこい。Ibtihal Bsisは『新改訳について、いい事だと思うか。』というかなりストレートな質問に最後まで個人的な意見を返しませんでした。彼女の主張は『9・11事件の後、モスリムは世界各国でいろいろな弾圧にあっている。モスリムがいかに恐ろしく野蛮であるかと言う事ばかりを啓蒙しようというやからが多すぎる。歴史的に見てもモスリムの女性たちは西洋の女性たちよりずっと束縛されず、いろいろな権利を与えられてきたのだ。』司会の女性が何度か質問しなおしたのですが、ついに最後まで平行線をたどったインタビューでした。ポッドキャストはこちらから。
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宗教の違いを乗り越えてというのは「言うは易し、行なうは~」ですよね。ちょっとちがう例ですが、私の知り合いのアメリカ人は最近イスラムに改宗しました。彼はサウジに住んでいるのですが、ガールフレンドに子供ができたため結婚の責任がでてきたが、アメリカにいるアメリカ人の奥さんと離婚するには慰謝料がかかりすぎるという理由です。改宗後めでたく第二夫人を迎え「2人分空きがある!」などとのたまいています。しかし第一夫人は第二夫人の存在を知りません。なんだか本末転倒な話だとも思うのですが。ところで祐子さんはクリスチャンだったと思ったのですが、ご主人はモスリムのままなのですか?