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私の夫はマレーシア華僑ですが、もう少し詳しく言うと福建人、Hokkienです。義父母、ともにHokkienと言うもののペナン育ちの義母の家族とペラ州育ちの義父の家族とでは言葉も風習もずいぶん違って、結婚当初に義母はかなり苦労した模様。ことに2人の福建語はかなり違っていて、オーストラリアで知り合った二人の『共通語』は英語だったように聞いています。英語が話せる事は大事だから、とオーストラリアからマレーシアに帰国してからも、2人は子供たちを英語でそだて、夫に『母語は?』ときくと迷わず『英語』と答える位。もっとも義母とは福建語で話していたようですが。
中国に行く前は『福建語を話す』ということしか意識していませんでしたが、中国に住んだ経験を経て、夫たちは『福建人』なのだなあ、と思います。中国本土の人に会うと、必ずご出身はどちらですか、ときかれます。マレーシアの事ではなくて、もともとは中国のどの地方の出身なのかを問われるのです。
夫の父方の家族は祖父がまだ子供のときに福建省を離れたとのこと。母方の家族はそのもう1代前に中国を離れています。それでも問われれば『もとは福建の出です。』となります。夫が子供の頃はマレーシアと中国の間に国交がありませんでしたが、最近はルーツをたどり、祖先が住んでいた村を探したり、本家の墓を探す旅行も盛んになっているのだとか。
過日、『福建人はこんなタイプ。』と中国人の友人が型にはめるようなことを言ったら、夫は『ちょっと待って、僕だって福建人だ。』とまじめな顔。
その記憶も新しいうちにアメリカのタイムズ誌に掲載されたDreams Of Leavingという記事を読みました。福建人の違法労働者についての記事です。記事によると福建省からの出稼ぎ移民と言うのは1800年代半ばに始まり中国全土の中でもダントツに多いのだそうです。記事にはイギリスでの暮らしを夢見るLittle Lin、イギリスに密入国して働いている兄のBig Linの暮らしぶり、そして蛇頭の1人とのインタビューが綴られています。
Little Linの現在の暮らしは決して悪くないのですが、それでもどうしてもイギリスに行きたい彼は蛇頭に面接に行き、イギリスへの密入国の段取りを申し込みます。例え借金を返すのに3年かかる見込みだとしてもイギリスでの暮らしは高額の収入と言う魅力に満ちているのです。Little Linの言葉が印象的でした。"If you are from Fujian, everyone expects you to go overseas, ...Fortune only comes from leaving home."
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