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Oberlin Collegeという大学で勉強していたときのことです。シルクスクリーンの授業に、ポスターを作る、という課題がありました。デザインはもとより、50枚以上のポスターをいかに正確に刷るか、という技術面も採点の対象でした。そして、学内で行われるさまざまのイベントをこの課題を利用して作ってもらおう、という向きもあるわけです。
Oberlinは音楽院が有名なところですが、その他、女性学(Womens Study)でも良く知られている学校です。その女性学・学部主催の講演会があるという、ポスターを作った友人がいます。その題がHistoryのHisを線でけして、Herに書き換えた"Herstory"でした。あのころ、『歴史』はいかに男性によって、男性に興味のある事ばかりをまとめたものがつたえられているのか、というのは繰り返し耳にすることでした。でもポスターは面白かったので1枚分けてもらいました。講演そのものはひとつも行かなかったのですが。
美術を勉強していた私は、必修で美術史をいくつか受講しなくてはならず、そのうちのひとコマは女性学会でもよく知られている、Ms Patt Matthewsの授業でなくてはいけないことになっていました。Pattの授業は私にとってはわからない事だらけ。特に、聴講してみた女性の美術史は何をどうやっても眠くなる恐ろしい授業でした。近代美術史を受講したときも、どうしてPattの話し方はあんなに攻撃的なのかと首をひねり、話の真に意図するところが朦朧としてわからず、なんとも苦しみつつかろうじて単位をとりました。Feminismとか、Womens Studyなどが、どうしても飲み込めなかったのは、どうしてなのでしょう。
一口に言うと、機が熟していなかったのだと思います。言葉がわかるかどうかという問題ではなくて、討議されていることの背景にある思いが理解できるかどうか。あのときの私にはどうしてもわからなかったことが、だんだんとわかるようになってきたのはいつごろだったでしょうか。Womans Hourを機会のあるたびに少しでも聴くようになったのも無関係ではないと思います。いま、あの講座をもう一度聴講できたらどんなに面白いことでしょう。
木曜日のWomans Hour, Leading Womanというインタビューに出てきたのはEva Heymannという80歳の女性でした。ドイツ生まれのユダヤ人で強制収容所に入れられましたが、後にカトリックの修道女となり、エイズにかかった人のサポートをするTerrence Higgins Trustでも大きな働きをしたという、非常に興味深い方です。こういう話を耳にしながらHerstoryも大事なこと、と胸につぶやいています。
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