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来月、映画Miss Potterが封切りになると言うので、新聞に関連記事が載りました。題して、Ugly truth about Peter Rabbit。
この記事をかいた、Stuart Jeffriesは15ヶ月になる子供と読もうかと思って、手に取ったところあまりの内容に、本を投げ出してしまったと書いています。トム・キットンのお話に見られるような、『言うことを聞かない場合には力ずくで罰する。』という態度が我慢がならない、というわけです。とは言うものの、いじわるさ、痛切な皮肉などが盛り込まれ、大人の読み手としては楽しくなりつつあるのだけれど、と記事は続きます。
子供の本とはいえ、これだけのロングセラーですし、研究や分析もいろいろとされている作家なのだと改めて思いました。私は分析し、内容の根底にあるのがどんな思想か、考えながら読むなど思いつきもしませんでした。子供向けに甘ったるくへつらって書いていないけれど、一緒に楽しめる本だと思って、2人の子供たちと読んでいます。ミセス・タビサ・トィッチットが、どんな風に子猫のトムを罰したかが子供たちの心に傷を残すか、だなんて、考えたこともありませんでした。
日本語で読んでいたときには気がつきませんでしたが、原本ではずいぶん難しい言葉も出てきます。子供の話だからと言って簡単な言葉にしていないのは、そういう時代だったのか、彼女の人柄だったのか。両方なのかもしれません。何より、細やかな挿絵をみていると、誠心誠意をこめて作り上げられたもの、と思います。
湖水地方のHawksheadにあるギャラリーで初めて原画を見たとき、飛び切り嬉しかったのを今でも覚えています。何より心に残ったのは、女の子の顔のところが切り張りされていたこと。人間の顔を描くのは苦手だったと言うポターが、何度も書き直した挙句、そこだけ、得心の言った顔を張りなおしたとのことでした。
映画もちょっと興味があるのですが、自分の中のポターのイメージとあまりにもかけ離れていそうなので、見に行こうかどうしようか迷っています。
余談ですが、日本人のピーターラビットびいきは有名で、『どうして日本人はあんなにピーターラビットが好きなのか。』と、よく質問されます。もう10年近く前になりますが、BBCのニュースで、『日本人団体客がバスで来るためHill Top Farmの床が痛んでしょうがない。湖水地方内のポターゆかりの場所はまだほかにもあるので、ほかにも行って貰いたいものである。』と報道されたこともあります。
この記事には『日本人の子供たちが英語を習う教科書になっているからです。』という、カンブリア観光局の人のコメントが引用されていました。私としては、石井桃子さんの翻訳が大変よかったから、という説をとりますが、皆さんはどう思いますか?
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