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午前中、空の低い所には青空が広がっていたのに、結局は空全体が灰色に覆われ、夕方過ぎには雨まで降る始末。いつもの窓際に立ち、今の気分をそのまま表現したような空に向かって軽く舌打ちする自分に気付き溜息をつく…。
海外で暮らしていると、たまに陥る無力感。
それは、現状抱える焦りから生じたり、ふっと襲われる独特の孤独感が形を変えたり、先をよく見通せない不安が何かまた別の根拠の無い不安を作りだしたりと、きっかけ自体は様々だけど、自分では防ぎようがないもの…。その事自体は分かっているし、これまでの7~8年に及ぶ海外生活の中、たまに引く風邪を卵酒を飲んで直すように、鼻たれのみっともない姿をさらけ出しつつも、いっつも何とか対処できてきた事でもある。
でも分かっていても、防ぎようが無いんだからしょうがない。そうなった時は自分自身に向き合って、鍛冶屋が黙々と鉄を打つように、自分のハートをもう一度鍛え直すしかない。鉄が赤くなるまでに時間はかかるけど、一旦熱されれば、後は自分の思う形を作っていくだけだ。全ての作業を終えて、出来上がった刀や包丁を眺めてウンと頷ければ、また充実した楽しい日々に戻っていける。
メルボルンにも海はあるけど、湾の内海と呼ばれる海。開発の進むドックランドは日本の横浜のような景色。心から愛し、常に身近にあったオーストラリアの自然の風景と離れた、いわゆる都市での生活に疲れてるのか?と自分に問いかける。自らビジネスチャンスを感じて移り住んできたメルボルンは、『街』にありがちな無関心さがなく、人々は常に予想を上回る温かさを感じさせてくれる。ここに移り住んでから、「へこんでいる時こそ連絡してこいよ!」と怒ってくれる友達もできた。大きな不満なんて無い事も知っている。
でも無力感はいつも突然、お構いなしに襲ってくる。
きっと今回のは、今真っただ中にいる事業立ち上げプロセスの中で、一つを解決しても直後に次の問題に直面する繰り返しが、気持を弱気にさせているんだろうと思う。たった一人で大家と物件交渉をし、弁護士と契約書の内容を詰め、建築士と内装設計の話を英語でしている自分。100%伝えられていないし、理解できていないんだから、何度も確認しなきゃないけど、専門用語にノーアイデアな時や露骨にもう一度言ってと問い返された時の脱力感は、やはりダメージとして蓄積される…。書面で残るようやり取り自体も交渉の毎日。そんなの自分が選んだ道だからと初めから覚悟していた事だし、当たり前とさえ思う事。でも、何度も言うけど、それは防げないんだからしょうがない。
どうやっったって防げなかったんだから、こんな灰色の空に気持を持っていかれて凹んでいてもしょうがない。
また高温の窯の中にハートを突っ込んで、真っ赤に焼けるのを待とう。
何とか焼けたら、次は今まで見たこと無い形に仕上げてみよう。うん、漠然とした形はもう見えている。
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ここまで書いて、ちょっと冷静になれたかな。
皆さんに詳しく話していない事までしゃべって、何のこっちゃと思わせてしまった事と思います。でも今回は思う所もあって、普段はノーテンキなこんなYasでも海外生活独特の無力感に襲われる現実を、正直に曝け出してみました。
英語に興味のある皆さんの中には、きっと海外で暮らす事も視野に入れている人達もたくさんいるでしょう。将来、それが実現した時、もしYasと同じように孤独感や焦り等から無力な自分を感じる事があっても、もうホント誰にでも起こり得る事と諦め、さっさと寝ましょう。普通は上手く寝付けない苛立ちも加わるし、最悪朝まで眠れない事もあります。色んな事考えだしますから。
でも、自分で選んだ道である自覚を常に持ち、自分自身の将来へのビジョンさえ持っていれば必ず抜け出せます。早ければ次の日の朝、遅くとも次に何かイイ事があるまで、それまでの辛抱です。そこを抜けだした時、自分のハートが強くなっている実感も得られます。それが欲しくて凹むんだと思えれば、更にポジティブですね!
と、自分自身に言い聞かせてみたエントリーでした。
すみません、次回からまたノーテンキにいきますね!
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