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みなさん、こんにちは!
オーストラリアのTV局って、アメリカの番組を買って流している事が多いんですけど、今日の昼間にたまたまつけたTVでは「The Oprah Winfrey Show」を流していました。アメリカでは知らない人はいないだろうと言う程有名でリッチな黒人女性、オプラ・ウィンフリーがホストのお化け番組です。日本で言えば何だろう?、大分違うけど「徹子の部屋」を熱狂的なオーディエンスの前で公開録画って感じ…?まぁ、誰もが知ってる番組って事です。
また、オーストラリアでアメリカの番組を流す場合、タイムラグが発生する事も頻発します。こないだも「American next top model」っていうモデルデビューを賭けたリアリティーショーをやってたんですが、なんとアメリカでは2005年にやってたシリーズを流してました…。ちょっと油断すると今現在の出来事か!?と勘違いしてしまう事があるので注意が必要です。
何が言いたかったかというと、10月16日である今日の午後に見たThe Oprah Winfrey Showの内容が、何故かあの航空機がワールドトレードセンターに突っ込んだ9.11の特集だったんです。一瞬、何で今?と訳が分からなくなりました。
困ったものです・・・。
でも、以前のエントリーでもいくつか紹介した通り、こっちのTV局では何でもありなので、しょうがないです…。
http://blog.eigotown.com/Yasuaki_Aoki/2006/07/aussie_life_tv.html
http://blog.eigotown.com/Yasuaki_Aoki/2006/07/aussie_life_tv2.html
まぁ今回はそのポイントは横に置いといて、その番組がすごく印象的で、すごく考えさせられたんです。
あの惨劇でお父さんかお母さんを亡くした子供達が10名弱スタジオに来て、当時の悲しみを乗り越え、6年間の成長を遂げた今、改めてあの日起こった事をどう思うか?というテーマでした。番組の冒頭で子供達が一人ずつインタビューを受け、思いのたけを語っていました。
Yasが感じた問題は、特にその中の一人である白人の男の子の目でした。
彼はまだ10代前半なので、当時は7、8歳です。最も多感なその後の6年間を、大好きだったお父さんの死と向き合いながら生きてきた訳です。どれほどの悲嘆や葛藤があったか想像もつきません…。
インタビュー自体も、子供という事もあって表現的に過激な内容ではありませんでした。
しかし、お父さんの死因がテロによるものであり、そのテロリストはどういう人達なのかという事はよく分かっている訳で、話がそこに及ぶと、彼は必死に我慢しながらも涙が流れるのを止める事が出来ず、そして明らかに憎しみに燃えた目つきを隠そうとはしませんでした…。
この子は犠牲者です。大好きだったお父さんをある日突然理不尽に奪われた犠牲者以外の何物でもありません。
同時に、この子はアフガニスタンやイラクの子供達と比べて恵まれているとも感じました。それは自分の想いを世界に訴える機会を得ているからです。アメリカ人であるが故に、The Oprah Winfrey Showという世界的に影響力を持つ番組に出演し、どれだけテロリストを憎んでいるかという気持ちを伝えられたのです。
ふと思ってしまいました。
この子は、テロとは全く無縁だったお父さんをアメリカ軍の爆撃により失ったなど、アフガンやイラクにも自分と同じ境遇の子供が存在する事を考えるだろうか、と…。彼の眼を見る限り、答えはノーだと思われます。きっとアメリカ軍を英雄扱いする宣材的な報道のみを信じ、爆撃の映像を見て「ざまあみろ」と思うに違いないという眼をしていました。
アメリカ人のその子は、何度も言うように被害者です。
が、果たしてアフガンやイラクの子は、彼と同じように影響力のある番組で自分の虚無感や憤りを告白できる機会を得られるか?その答えがノーなのも事実です。
個人的には、どうしても人々の気持ちを巧みに利用して視聴率に繋げているという印象が拭えず、オプラという人は好きになれませんが、その影響力は認めざるを得ません。オーストラリアにいながらにして、アメリカ国内で放送された日ではない日に見てしまう位ですから。
しかし、その影響力を一方的に行使できる立場の人にこそ、責任を持った発言や演出が必要だろうと思ってしまいます。
9.11で亡くなった人と同じ数のキャンドルに火を灯したスタジオで、親を亡くした子供達を番組に参加させ、視聴者への影響力絶大なオプラのトークによって、「アメリカは被害者」という同情のみを煽る演出は人々の間に何を生み出すというのでしょう?
大人がすべき事は、そのアメリカ人の男の子が、敵国としか思えない国にも自分と同じ境遇の子供がいる事、そして遠いその子達と自分の無念を分かち合い、諸悪の根源はテロそのものではなく、民族間で繰り返してきた愚かな闘争の歴史である事を学ぶ機会を与えてあげる事ではないでしょうか?あの番組からは、そういう公平さと本質を探る機会を得られるとは到底思えませんでした。
堅い話になってしまい、すみません…。でも、改めてTVの報道を鵜呑みにする事の危険性を感じずにはいられませんでした。
世界に目を向けなくちゃいけないし、広く勉強しなくちゃいけないし、とっても大変な事ではあるけど、常に自分の意見を持って世の中の情報と照らし合わせて検証する以外、惨めに踊らされる事を避ける道は無いな、と改めて自分自身に言い聞かせています。
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