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オーストラリアのTVのお話。
それはある大雨が降った朝の事でした。既に歩道まで洪水のようになっていて膝までザブザブしながらオフィスについたものの、大雨の影響で停電しておりPCも立ち上げられない状態だったので、諦めてまたザブザブしながら元来た道を家まで戻りました。車を安全な場所に動かした後、ようやく落ち着いてコーヒーを淹れなおしてTVをつけました。
TVに映っていたのはあるチャンネルの顔である有名人。日本で言うタモリやみのもんたのような誰もが知ってるしゃべくりの上手な人。番組はいつものように始まった朝の人気情報番組。
「今朝はQLD州はすごい大雨ですね。大変な事になっています。」
さっきまでのドタバタを思いながら、TVの前でうんうんと頷くYas。
「えー、実はこの雨の影響で、本日のゲストがまだ到着していません。番組が始められないんですねぇ。どうしましょう?」
どうするって聞かれても・・・。
その司会者、突然来ないものは仕方ない!と開き直り、スタッフに目をつけました。スタジオを徘徊し始め、スタッフを捕まえては一人一人紹介し始めました!カメラも彼を追いかけます、って言うか追いかけざるを得ません。
「この子はレベッカ。すごくキュートなタイムキーパーさ。さ、レベッカ、TVを見てる皆さんに挨拶は?」
仕方なくぎこちない笑顔で手を振るレベッカ。
確かにこれまでにない新鮮な画ではありました。いつもは映される事の無いスタジオの裏側が映っているのですから。そして気をよくしたその司会者は暴走を始めました。カメラマン、音声さん、ディレクターと次々に肩を組んでは紹介していきます。
逃げ惑うスタッフ・・・。
この時とばかり出たがるスタッフ・・・。
紹介されている同僚をはやし立てるスタッフ達・・・。
YasはTVの前で爆笑してました。
「このおっちゃん、おもしろい!」
15分程もそんな状態が続いた後、ようやくゲストがスタジオに到着し、「それじゃあ、始めようか!」といつもの番組に戻る司会者。ほっとするスタッフ達・・・。
自分の局のスタッフを紹介していくその司会者に慌てた素振りは全く無く、ゲストが来た後も何事もなかったかのように進行していた彼には脱帽でした。
こういうのを懐が深いと言うのでしょうか?何はともあれ、その司会者の機転に喜んで付き合ってしまうスタッフ達や、そのアクシデントを流し続けるTV局も器が大きいと言わざるを得ません。こんな適当さが大好きです!
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