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blog title キャンパス・ポリティックス March 31, 2006

今週のDCは初夏の陽気で、学校についてもしばらく外をうろうろしていたい、というくらい気持ちがいい。しかも、もうすぐ大学学部生の代表選挙があるので、そのキャンペーンのせいで、キャンパスのどこにいってもにぎやかだ。学校のあらゆる壁は、フォトショップを駆使したポスターで埋め尽くされている。

うちの学校は土地柄か、「政治活動に熱心」な大学の全国ベスト3に入っているらしい。政府に対するキャンペーンもよくやっているが、自分たちの政治にもうるさそうである。多分どこの大学でも学生代表選挙は盛り上がるんだろうけど、びっくりなのは、規模と資金が意外に大きいことだ。候補者の後ろには政党のような支持団体があって、お揃いのTシャツを作ってるし、飲み物やお菓子を配ったり、車をステレオ代わりに音楽をがんがんにかけたり、金に物を言わせた感じがいかにもアメリカらしい。

これだけ良い天気で、皆楽しそうに騒いでるのを見ると、図書館へ入る足取りが妙に重くなる。でも図書館で同志たる友達を発見、「雨の日のほうが勉強はかどるよね」などと愚痴りながらはげましあうのであった。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 9:00 AM |


blog title 外国人であること March 30, 2006

「学位をとったあとどうするの?日本に帰るの?」「日本の生活が恋しくない?」などよく聞かれる。答えは「特に日本の生活を恋しいと思ったことはないし、日本に帰るかもしれないし帰らないかもしれない。」

国外に出てかれこれ5年たつから、そりゃ日本のものが恋しい瞬間はある。例えば、おいしいラーメンが食べたいとき、繊細なふんわりケーキが食べたいとき、実家のたこ焼きや粕汁が食べたいとき、おもしろそうな映画が公開されてるとき、友達や家族に会いたいとき、などである。明らかに「食」と「娯楽」が中心で、家族の存在を除けば、台湾が恋しいのも同じような理由だし、大体うちの両親は自分たちで私を訪ねに行くほうが早いと思っている(正しい理解)ので、日本でなくっちゃ!と思わせるものが実は少ない。

かといってアメリカに留まりたいという強い思いもない。理想的には、3、4年ごとに土地をかえ生きていけるといいなあ、と思う。何もかも初めての生活、知らない人々に囲まれて、アタフタするあの感覚がたまらないからである。でも日本に帰る願望が薄いのは、「外国人であること」「社会に紛れ込んだアウトサイダーであること」が非常に心地いいからでもある。長く一つの社会にいすぎると、社会的制約やプレッシャーを押し付けられそうになる(ような気がする)。つまり、日本にいると「日本人として」こうすべき、こうするのが当たり前、というプレッシャーがあって、例えば朝の満員電車が耐えられなかったり、お化粧したくなかったりする態度が、妙に反抗的に映ったりする。もちろん日本社会が他に比べて特に厳しいというわけではなく、アメリカ社会にはアメリカの社会規範や期待があるわけで、だから「外国人だから許されて」という『外人カード』をイザというときに振りかざすのである。

日本(実家)が恋しいときのイメージ:

台湾が恋しい理由之一

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 1:40 PM |


blog title その日暮らし March 29, 2006

早いもので3月ももうすぐ終わってしまう。気候もめっきり春らしくなって、窓の外の桜の木がきれいだ。授業もそろそろ期末論文始めなくてはいけないなあ、うんうん、とのんびり感慨にふけっている場合ではないのである。学期が5月中旬に終わるやいなや、お給料も授業も何もない夏が始まる。3ヶ月実質的にぷーである、ぷー。というわけで、そろそろ夏の計画をば真剣に考えなくちゃ行けない。

お金があればやりたいこと:世界一周、台湾によって食い倒れ。
お金がなくてもやりたいこと:韓国短期留学
どうしてもお金が工面できないときの最終オプション:DCに残って働くか、日本の実家に戻る。

学生によくありがちな「時間はあるけどお金がない」というジレンマである。さて実際お金はどこからやってくるのか。色んなセンターが出す奨学金である。残念ながら、ほとんどの奨学金はアメリカ国籍かグリーンカードを持つ人に限定されているので、日本人の私が申請できるのはごくわずかだ。それでもないよりはましなので、間近にせまった締め切りにむけて、せっせとプロポーザルを書いているところだ。現実的に世界一周のスポンサーになってくれそうなところは中々探すのが難しい。というわけで、韓国へ行くことを目標に、あーだこーだと研究テーマを練っている。これでも学校に所属しているからいいものの、過去2年は明日の我が身が知れぬ(って大げさだけど3ヶ月後の我が身が知れぬ、くらい)、その日暮らしの生活だった。「自由」は楽しいが、意外につらいのである。


部屋のすぐ外にある桜の木。日本の桜にはかなわないけど。。。


観光日和のホワイトハウス。通学途中にとってみた。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 12:18 AM |


blog title ピンク色人種の覇権 March 28, 2006

名は体を表す、というけれど、個人に名前をつけるということ、複数のものを一つのカテゴリーとして名前をつけるということ自体、認識論的には大変なことだ。とまあ難しいことは置いておいて、白黒黄茶のカラフルな人種が集まるうちの家で、人種の呼び方って間違ってるよね、という話になった。大体アジア人の肌は黄色じゃなくてベージュだし、白人の肌は厳密に言って白くない。そこで一人が「白っていうよりピンクだよ。」と結論づけた。

ピンク色人種...桃色人種... かわいい。今ちょうど「Black Feminist Thought(黒人フェミニスト思想)」という本を読んでいるが、そこで出てくる「黒人」と「白人」の対比とそれに付随するイメージ、もし「白」の代わりに「ピンク」と言っていたら。。。さらに思い出すのはサイードという有名な思想家が書いた「オリエンタリズム」。無意識のうちに西洋を男性的、その他の文化(例えばアジア)を女性的に捉えてきた欧米での思想展開を批判しているが、ここでももし「ピンク人」と「アジア人」という対比だったら...。歴史は変わっていたかもしれないのだ!

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 12:56 PM |


blog title 日本人の女の子って! March 27, 2006

今日ルームメイトJと台所でお喋りしていたときに言われたことを、久しぶりに電話をくれた台湾時代の男友達Bにも言われたのでなんだかびっくりした。彼らいわく、日本人の女の子のステレオタイプって:

「不自然な笑顔にぴったりくっつけたピースサイン」

なんだって。否定したかったけど、できなかった。まねをしてくれたJの写真をとりたかったがカメラが手元になく残念。またの機会にとっておきます。

写真は「多文化キッチン」の巻でインディアンカレーを友達(写真中央の彼)が作ってくれた図。となりにいるインド系アメリカ人の友達も絶賛だった。


投稿者: 茶谷 さやか 日時: 3:26 PM |
blog title 思い出にふける時... March 26, 2006

ちょっと大人になると、昔よく聞いた音楽を久しぶりに聞いたり、昔好きだった映画を久しぶりに見たりすると当時のことをあれこれ思い出し切なくなったりするものである。今日はそれを昔書いた論文でやってしまった。友達が資源と紛争の関連についてペーパーを書くというので、そういえば私も同じようなことについて書いたことがあったような、と思い『修士時代の資料』のフォルダーをひっくり返したら、あった!: "Oil Companies in Separatist Conflicts (独立運動と石油会社がもたらす影響)"について、理論検証とスーダンとナイジェリアについて書いた約40ページの論文。何書いたか忘れちゃったのでそれを読みつつ、4年前の当時のことについて懐かしく思い出してしまった。
  1. 当時石油会社に企業の社会責任についてコンサルする法律事務所でインターンをしてたんだよなー、だから授業のペーパーでいきなり石油会社について書くことにしたんだった。本当は別に「独立運動」とはあまり関係ないんだけど、授業が領土紛争についてのセミナーだったから、わざわざタイトルに独立運動って入れたんだった。(今じゃ考えられないこの適当さ!)
  2. このときペーパーの提出がいくつも重なって、資料はたくさん集めたものの、書くのに3日間しか時間がなくって、12時間頑張って3時間寝る、を繰り返して終わらせたんだった。
  3. そういえば、これを書き終わって2時間後に空港にいかなくちゃいけなくて、早朝だったので自分で提出できず、当時のルームメイトN(「ラオスの思ひ出」の彼女)に托して旅立ったんだった。当時は相方が東京で私がNYにいるという、へんてこりんな遠距離恋愛中で、このときも東京に向かってたんだったっけ。
などなど、次々に些細なことまで思い出し、色んな意味で若かったなー、将来がとっても不安だったなー、と感傷にふける一方、ペーパーの質からいっても少しは成長した!と思いうれしくもあった。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 1:30 PM |


blog title 多文化キッチン March 25, 2006

金曜日の夜(だけ)は、仲の良いプログラムの友達で集まって、交代で料理をしてワイワイ過ごすことが多い。私の部屋が比較的学校に近く、割と広いので、いつもミニパーティの会場になる。よく来る友達は色んな食材をうちの冷蔵庫や私の棚に置いていくので、あとで「これは一体何?!」と悩むこともある。昨日の夜は(St.Patrick's Dayのエントリーにも登場した)アイルランド人の友達がインド料理をつくることになり、日本/台湾食であふれる私のキッチンに、いきなりヨーロッパと南アジアの香りが充満し、面白い光景でもあった。

ルームメイトがユダヤ系アメリカ人であることは前にも紹介したが、食生活の規則や文化の違いが色々あるので、うちのキッチンは、「他文化に寛容になろう!」というスローガンを具現化したような場所である。まず重要なことは、豚肉を食べない彼らへの気配り。関西人の血が騒ぎたまにどうしてもお好み焼きを欲してしまう私。ルームメイトがいないときを見計らってベーコン(豚のばら肉の代わり)を焼いたり、フライパンを徹底的に洗ったり、なるべく彼らの目に入らないようにしても、ベーコンの香ばしい匂いがキッチンに残ってしまう。また、ユダヤ文化でも人によっては、ミルクやチーズとお肉のコンビネーションもタブーなので、余分につくってしまった鶏のクリーム煮もそそくさとタッパーに入れる。彼らも私が食べるものに関してとても寛容なので問題にはならないが、そういう気配りは基本中の基本だ。

アメリカの食文化も随分慣れたのでそれほど驚くこともなくなったが、たまに「ふーむ」と理解できないものもある。例えば、多くのアメリカ人は、とり肉の皮の部分を食べない。おいしいのに。理由を聞くと「脂肪っぽい(fatty)から。」というが、そのわりにはアイスクリームをモリモリ食べたりするので謎だ。あと、"South Beach Diet"という、うちのルームメイトの一人が実行中のダイエットも少し謎だ。炭水化物系をほとんどとらないで、肉と野菜を食べるというこのダイエット。彼は確かにパンもご米もパスタもお菓子もたべないが、ものすごい量の肉を毎日食べている。本当に体にいいのだろうか。。。

一方私もルームメイトにとってはかなり謎なアジア人だと思う。激しい雑食性で見るからに怪しいアジアの食品を棚に並べているし、謎な赤い食材を「これ何?」と聞いても「英語でなんていうんだろ。魚の卵。」としか答えないし、クジラや馬や犬の肉も食すというし。それでもたまに私の料理に興味を示し、作り方などを聞いてくる。お味噌汁の作り方を教えたら、春休みで私が不在の間、友達と挑戦したようだ。ところが、「出汁」の概念がうまく伝わっておらず、私の食材棚で「Fish Sauce」とかかれたナンプラー(タイカレーなどにいれるあれ)に反応し、だしの代わりに使ったという。「お味噌汁にナンプラー?!」と爆笑してしまったが、当人は「おいしかったよ」とケロッとしていた。


投稿者: 茶谷 さやか 日時: 5:42 AM |


blog title 税金を返せ! March 23, 2006

桜のつぼみもほころび始め春の到来を(やっと)感じる今日この頃、といえば、税金の払い戻しをアメリカ政府に申請する季節である。日本で所得税を自分で払ったことがないので、日本でも大変なのかもしれないけれども、アメリカの、とくに外国人の書類手続きは結構めんどうくさい。今日は授業の合間に留学生のための説明会があり、計算してみたところ、去年の一学期分だけなのに、結構な額の税金が戻ってくるようだ。うちの学校の博士課程の学生は、TA/RAのお仕事と引き換えに生活費をもらうのだが、働いているので受け取るお金の一部が「お給料」でその他が「生活費助成」や「奨学金」ということになり、それぞれのカテゴリーによって税率が違うし、母国とアメリカの二国間取り極めにも左右されるので、計算には気をつけなくてはいけない。お金が絡むので頑張ってやるけれども、こういう書類仕事を私は「Admin Crap」と呼んでいて、「ホントやってられない」とイライラするのである。

うちのルームメイトは弁護士なので、こういう申請ものには強い。アメリカ人全員がこの書類作業をこなせると思えん!と思い聞いてみたら、「金持ちは税理士をやとって税金の払い戻しを申請するけど、お金がない人は申請できなかったりする。」という意見だった。彼自身はお金を稼ぐ気がほとんどない「弱者の味方」で(でなきゃ貧乏学生とアパートをシェアするはずがない)、ただで他人の相談にのったりする。こういうルームメイトを誇りに思った瞬間でもあった。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 3:15 AM |


blog title 分かりあえないのには訳がある。 March 22, 2006

春だというのに、DCの気温の変化は、一暑三温七寒。ここのところは雪もちらつく寒さである。天気についてのたわいもないルームメイトとの会話を再現。

私:「いやー、今日も寒かったね。明日はどうなのかな。」
J:「そうだね、今日の平均は40度だったよ。でも風が冷たかったから体感温度は35度くらいかな。明日はさらに寒くって、32度まで下がるらしいよ。」

分からないよ、華氏で温度言われても。他にも、

友人L:「ここ一ヶ月食べ過ぎで太っちゃった。」
私:「そう?見た感じわからないよ。どれくらい太ったの?」
友人L:「5ポンドくらい」

私:「ねえねえCちゃん、学校から家まで遠いの? どれくらいあるの?」
友人C:「歩くと遠いよ。3マイルくらいかな。」

こんな何気ない会話に限って、全然分かり合えてない。なぜこの国では物の単位がこうも違うのだろうか。世界の大半が、長さや重さには10進法(キロとか)を使っているのに、インチ、フィート、マイル、オンス、ポンドなど使われると、どうも計算しづらいのである。この国で計算に弱い人が多いのは、単位が難しくて最初から自分で計算するのを諦めるからじゃなかろうか、とか勝手に思ってしまう。

まあ、ようは慣れの問題で、大騒ぎするほどのことではないが、相手が勝手に使う分には分からないだけですむが、逆に聞かれると困る。「さやかの背っていくつ?」と聞かれてもセンチしか分からない。他のものはともかく、温度に関しては摂氏で押し通したい。とっさに仮病をつかねばならないとき、大体何度くらいの熱があると言えば適切か(今調べたところ、摂氏38度が華氏100.4度らしい)分からなくて焦る。それよりなにより、水が凍るときを0度とする、とてもドラマチックな感じがいい。気温が零下になったときのいかにも「非常事態!」な感じもいい。と摂氏の良さについてルームメイトに力説してみたが、あまり分かってもらえなかった。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 12:38 PM |


blog title 先生と生徒の間で... ああジレンマ March 21, 2006

ぐうたら楽しかった春休みを終えて、今日よりまた授業開始!週の初めはいきなりTAミーティングから始まった。前にも書いた通り、私は「国際関係入門」という授業のティーチングアシスタントをしていて、250人の生徒を全部で7人のTAで切り盛りするので、しょっちゅうミーティングがある。今日の議題は、採点し終わった中間試験について。今回は平均点がとっても低く、TA全員、問題がちょっとひねりすぎだと指摘した。

教授:「試験の結果はどうだった?」
TA達:「すごく悪かったですよ。平均点は70台です。」
教授:「そりゃ悪いね、どうしてだろう。問題は去年と大差ないのに。」
TA達:「だって試験の前半、かなりひねった問題が多かったし...(例を挙げて説明)。しっかり勉強した子でも、勉強量があまり結果に反映されてないと思いますよ。どうしましょう?」
教授:「期末試験で頑張れ、といいなさい。」

肩を落とすTA一同、二の句がつけず時間切れで解散してしまった。確かに授業でカバーした範囲は何でも問えるというのが規則だが、あまり意地悪な問題を出し続けると、生徒のモチベーションが下がってしまう。それに何よりも、直接手渡しで返す私たちの身にもなってくれー! さらに教授に楯つくか、生徒に「期末試験で頑張れ」とはげますか、今ものすごく悩んでいる。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 12:45 PM |


blog title ラオスの思ひ出 (R指定かも) March 20, 2006

昨日のエントリーにも書いたが、今回NYで宿を提供してくれたNは、修士プログラム時代の良き友であり、人生の先輩である。彼女は大学院で国際開発とジェンダーについて学び、JPOという外務省のプログラムに受かり、UNFPA(UN Population Fund)という機関で働いている。大学、大学院とNYにいるので、肩を張らずともめちゃくちゃ自然に街に溶け込める都会の女だけれども、実際は開発のフィールドにいる方が好きで、「先進国に戻るなんて、ちっ!」と言ったかどうかは分からぬが、そういうカッコイイあねごなのである。実際ここ2年ラオスにあるUNFPAのオフィスで働いていて、2ヶ月前にNYに戻ってきたばかりなので、彼女のお部屋には東南アジアグッズがいっぱいある。「ラオスが恋しいでしょ?」と言ったら、ラオスの思い出の品を見せてくれた。

なんだか木で出来た大きな瓜?バナナ?と思いきや、刀のようにサッとふたを取ると:
(写真が小さいのには訳が...)
これはNがラオスでReproduction Healthや家族計画のセミナーなどで使用するために発注したもので、つまるところ、避妊用具(コンドーム)の使用方法をデモンストレーションするために使う男性性器の一部の模型である。タイなどになると、プラスチック製の方が安価らしいが、ラオスでは木製で手作りの方が安くあがる。形などを話し合って、数百個もオーダーしたらしい。色々話を聞き想像すると、とても興味深い。
1.家内工業として大量に発注。(つまり父、母、娘、息子が一緒に削る)
2.発注以上に作りすぎたということで、これを普通に売っている人がいるらしい。
仕事として重要だし大変だと思うが、なんとなく面白いのである。彼女は本当にすごい。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 10:57 AM |


blog title NYのおんなたち March 19, 2006

午後バスでNYのチャイナタウンバスに到着し、その足で友人宅へ向かった。私は5年前NYのコロンビア大学というところの国際関係修士プログラムに入学し、何もかも全く新しい生活をここで始めた。学校に入学してすぐ、911世界貿易センターテロ事件がおこり、混沌としたNYを目の当たりにした。たくさんの素敵な友人に出会い、相方とめぐり会ったのもこの街。うおさおしながらも、学問の魅力にとりつかれたのもここ。というわけで、汚いし人は冷たいし物価は高いし暮らしにくいけど、私はNYが大好きで、来るたびにパワーをもらう。感覚としては、DCは都会っぽくした田舎、NYは(色んな意味で)人種のごった煮、寂しくうるさい都会だ。

これ、今回のホスト、国連本部で働く日本人N(の後ろ姿)。コロンビア大時代のクラスメイト/ルームメイトである。NYの地下鉄って狭くて汚い。それでも15年前に比べればとっても安全で、今では便利な庶民の足。地下鉄の駅にいるだけで色んな音楽もきける。

食事に来てくれた駐NY台湾代表部で働く外交官C、紛争解決の専門家でリサーチャーをしているイタリア人F。二人とも同じく修士プログラムでの友人である。DCでは中々日本食にありつけないので、ホストが気を利かせて、居酒屋さんにしてくれた。誕生日のケーキまで用意してくれた!!!

続いて上の女性陣だけで近状報告会になり、まあ詳細は絶対書けないが、あえていえばまさしくSex and the Cityの多人種/多文化バージョンである。端から見れば、母国を離れこんな都会でバリバリやっている鉄の女たちだけど、家族のこと、恋愛のこと、仕事のこと、いろんな葛藤を抱えながら生きている。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 1:11 PM |


blog title St. Patrick's Day と誕生日 March 18, 2006

今日(時差のため日付では昨日)はSt. Patrick's Dayというアイルランドのお祭りで、私の誕生日でもある。仲のいいアイルランド人の友達に、「St. Patrick's Dayって本場ではどう祝うの?」と聞いたところ、「朝は教会へいって、午後はバーにいって飲む」らしい。こんなに大々的に祝われるようになったのは比較的最近のことで、しかもアメリカにいるアイルランド人のほうが張り切ってパレードに参加することなどを考えると、アイルランド人としてのナショナル・アイデンティティーを維持したいんだなあ、ってちょっとしんみりするそうだ。ボストンとNYのパレードはとっても有名だけれど、実際に見に行ったことはない。だっていつも自分の誕生日だから、わざわざそんな人ごみに...などと思ってしまうのである。

誕生日だ!といいながら、行事には無頓着なので、あまり大したことはしない。誕生日といえば、軽くカルチャーショックなのは、子供たちの誕生日パーティーである。私も小さいとき自宅でかわいいパーティーを開いてもらったことが何度かあるが、こちらでよく見かけるのは、レストランを借り切って、DJを呼んで、トランポリンなどを借りて、すごい人数で大騒ぎするパーティーである。映画などで見たことあったけど、本当にやるんだ!と少しショックだった。親子関係、友達関係を含め、子供の心理にどう影響するんだろう、と見るたびに複雑な思いだ。。。

明日、チャイナタウンを結ぶバスでボストンよりNYへ移動する。久しぶりのNYだ!

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 10:20 AM |


blog title マルチリンガルの楽しみ方 March 17, 2006

先日書いたエントリー(「アメリカ人を甘やかすな」)が中々好評で、個人的にメッセージをくれた皆さん、どうもありがとうございます。英語の覇権に悠々と身を任せているアメリカ人に対する偏見のため(かどうか分かりませんが)、私の周りは色んな言語を話せる人が多いです。私が日本人のため、日本語を話す多国籍な友達がやっぱり一番多く、次に台湾で知り合った、今でも集まれば中国語で話す多国籍軍、ヨーロッパの多言語が達者な人たち、その他、うちのルームメイトはタガログ語を話すし、インドネシア語を話すアイルランド人、タイ語がぺらぺらな中国人など、多種多様です。友達を紹介しあうとき、全員に共通の言語がないけれども、一対一で話すと全員分かり合える、という奇妙なこともおこります。

さて、2カ国語以上の共通言語がある友達同士の場合、どういう会話の仕方になるか。。。ま、ご想像の通り完全なチャンポンになるわけです。よく帰国子女同士が話すと日本語と英語(やその他の言語)の間を行ったり来たりするのを皆さんもお気付きかと思いますが、ようは同じことです。マルチ言語での言葉の切り替えを専門用語でCode Switchingというそうで、言語学研究が色々されているようです。うちの相方は英語とノルウェー語が母国語のくせに東アジア言語マニアで、普段私との会話は、英語と日本語ほぼ半々。それぞれの言語でしか表せない言葉や感情があるので、かなり便利です。例えば、呆れたときに一言、"whatever"は日本語で表せないし、逆に「でしょ?」などの語尾表現、「だめなの?」や「ちょっとそこまで」といった微妙な表現は日本語の方が絶対便利です。コミュニケーションの方法が豊かなだけでなく、頭に出てきた言葉をそのまま口にしてしまえるのでかなり楽、というのも重要です。

と今日は個人の関係に焦点をあてて色々書いてしまいましたが、次は(機会があれば)マルチリンガルな社会についてまた書いてみたいと思います。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 10:33 AM |


blog title アメリカ人を甘やかすな! March 16, 2006

今日はいきなりエッセー調で。
私たち日本人やその他非英語圏の人々が必死になって英語を学ぶのはなぜだろう、と疑問に思ったことはありませんか?答えは簡単:過去から現在に至る二つの覇権国(イギリスとアメリカ)がたまたま英語を話す国だから。英語が言語として優れているとか、覚えやすいとか、そういう訳ではまったくありません。でもまあ、歴史は覆せないし、おこってしまったものはアメリカ人のせいでもないし、とりあえず英語を道具として使うことができれば、世界が広がるのも確かです。ただ、私が問題にしたいのはアメリカ人自体の外国語能力。

昨日相方と『大いなる幻影(Grande Illusion)』というフランスの映画を見ました。第一次世界大戦中ドイツ軍につかまったフランス兵たちのお話で、世界初の「牢破り」の映画らしいです。私たちにとって戦争といえば、第2次世界大戦のイメージが強いので、第一次世界大戦ってなんか全然違う!!という新鮮さもあり、また1937年の制作という歴史的視点もあり、スイスへの亡命を計る二人が「国境は人工的なものだから目には見えないんだ」と言ってみたり、とっても深い映画でした。ところで、その一場面で、アメリカ兵にフランス語で話しかけても、全然分かってもらえないシーンがあります。一方ドイツ人とフランス人は、ドイツ語、フランス語、英語を見事なチャンポンで話し続けます。私はこのシーンのメッセージを次のように解釈。。。「アメリカ人はステレオタイプとして、外国語が下手だ!」

日本人にも色々いるように、何カ国語もペラペラなアメリカ人がたくさんいるのも本当ですが、総じて、アメリカ人は外国語が下手です。アメリカ人を甘やかせすぎた世界のせいでもありますが、大体外国で長らく住んでも現地の言葉を話さない人が結構いたり、例えば中国の空港で「田舎の方に行ったけど英語が通じなくて大変だった」と愚痴をこぼすバックパッカーがいたりすると、「なぜ皆英語を話すと仮定する?!自分が中国語勉強すれば?」とつっかかりたくなります。ですから、『Lost In Translation』みたいな体験を提供できる日本を、ちょっと誇りに思ったりもします。

そこでですね、英語を学ぶのは大切なことですが、1.外国人は皆英語を話して当たり前と思っているアメリカ人を見かけたら、厳しくあたりましょう。そのかわり、外国語をマスターしたアメリカ人には敬意を表しましょう。2.英語で話すときに間違いを恐れないようにしましょう。なんといっても、こっちがわざわざ英語で話してやってるんですから。


今日勉強しに行ったDarwin'sカフェのカウンター。サンドイッチがとてもおいしいので、ボストン、ケンブリッジに来た際は絶対寄ってみてください。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 11:56 AM |


blog title 我が家のりとるじゃぱん的イベント March 15, 2006

私のルームメイトは二人とも30歳前後のユダヤ系アメリカ人男性で、一人は国際開発を手がける弁護士、もう一人は財務省(Treasury Department)で働くプロフェッショナルである。さすがに皆大人なので、もめ事も少なく、色んな話が聞けておもしろい。だけれど、このうちの一人がニュースで日本のバレンタインの祝い方、さらにホワイトデイたるものの存在を聞きつけ、「うちにも日本人がいるやん!」といった子供のようなノリを発揮。両方日本式に祝うことになった。そこで私はバレンタイン当日二人にチョコレートやアイスクリームを買って、メッセージをつけてプレゼント。しかーし、よく考えてみたら、しまった、3月14日私は家にいなーい。。。と諦めていたら、ボストンにいる私にルームメイトがメールをくれた:

"Dear Sayaka; On behalf of both of your devoted roommates, Happy White Day!! Rest assured, a sweet treat will be awaiting your return. Hope you're having a great vacation! We miss you here!"

はっはっは。帰るのが楽しみ。

今日はハーバード大学内の小さな美術館や、ちょっと変わった本屋さんを見てまわった。このRevolution Booksはその一つ:

さすがに『Revolution』、共産主義一色の本屋さんである。共産主義系の本屋にも色々あって、中国(毛沢東主義)系、旧ソビエト(レーニン、トロツキー、スターリン)系、キューバ(チェ・ゲバラ、カストロ)系など分かれているが、この本屋はどこからどう見ても、毛沢東系だった。他では絶対に見ない変わったコレクションが見れ、本屋自体が博物館といった感じで非常におもしろい。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 1:09 PM |


blog title 三匹のオタク March 14, 2006

うちの相方は同じプログラムの友達二人とアパートをシェアしていて、3人とも日本やアジアの近現代史を勉強している。私のルームメイトは二人ともレッキとした社会人なので、うちのアパートと相方のアパートでは雰囲気が全然違う。博士課程の学生(しかも歴史学)が3人集まると。。。それぞれのマニアック度にさらに磨きがかかり、いたるところに日本思想史のかけらが散らばり、日本人の私もびっくりなのである。今日はそれを勝手にご紹介。

皆授業の時間、就寝/起床時間がばらばらだが、今朝最初に居間で見かけたルームメイトC:

居間と言っているが実は皆の本で埋まっているので、図書室と言った方がいい。来るたびに本棚が増えている。さらに午後に別のルームメイトNに遭遇:

どんな本を読んでいるの?とうちの相方の本棚の一部にズームイン:

私のお気に入りは『Guest Friendly』なトイレの小さな本棚:

で、これが相方が勉強している様子:

ホームパーティもするんだよ、というから「へー、社交的!」と思いきや、パーティの装飾の残りがこれ:

ちなみに「ちみもうりょう」と読む。さらに各部屋の扉に各漢字が貼ってあり、その意味も書かれてある。

日本の妖怪を表す漢字らしいが...私には謎である。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 1:03 PM |


blog title 何語で考えてる?? March 13, 2006

ボストン2日目、大学の周りの古本屋をハシゴしたり、ご飯を食べる以外は、相方と共にコーヒー屋さんや図書館で勉強。日曜日だというのに、図書館にはたくさん人がいた。私は今フランスの哲学者でBourdieuという人のThe Logic of Practiceというちょっとややこしい本を読んでいる。内容のことはさておき、こういう哲学者たちの読み物は、往々にして「わざとやってるんじゃないのか?!」って思わせるほど、分かりにくい文体で書いてある。そういうものを英語で読むとき、私の頭は情報をどう処理しているの??といつも疑問なのである。

ケース1:読み慣れた文体の英語(ニュースや標準的な政治学の本)の場合、英語のまま反応(批判したり賛成したり)する方が楽。むしろ急に日本語で話しかけられると混乱する。
ケース2:一日家にこもって英語で不慣れな思想書を読んだ後、ルームメイトに話しかけられても日本語で答えそうになってしまう。かといって日本語のみで話すのもつらい。

ケース2について、以前は「私の英語もまだまだだなっ」と思っていたが、他の場面ではほとんど起こらないことを考えると、英語能力がなくて、とか単に脳みそが疲れて、という訳でもないらしい。そこで、いったいハードコアな思想書の何が問題なのか、ということに立ち戻って考えると、別に知らない単語があるとか、文法が分からないとかそういう問題じゃなく、文章の意味がすっとこない、ビジュアル化できない、さらにアメリカ人も同じ系列の本は理解に苦しむらしい、となるとそりゃもう「国語力」が問われている、と思った方がいい。ロジックの理解は母国語を基礎にするというから、日本語で考えているのかも!というわけで実験:

"In fact, projection into the object of a non-objectified objectifying relation produces different effects each time."

さて、何度読んでもしっくりこないこの文章、私の頭はどう処理しようかとしているのか?
1.頭からゆっくり読んでみる(まだ分からない)
2.絶対訳したくない(余計にややこしい)
3.でもやっぱり謎を解く順番として、「objectifying relationって何?」それから「non-objectified objectifying relationって何?」そのあと「the object of a non-objectified objectifing relationって何?」と一語ずつ広げて考えている。

というわけで、これが日本語で考えていることになるのかどうか分からないけど、読解自体は日本語の本で培った方法を用いている。。。。と言えるのかしら。こういう時に言語学を専攻すればよかった、って一瞬思う。この混乱加減に加え、台湾系アメリカ人の友達と勉強するときなど、よく中国語で話しかけられ、私もいきなり中国語にスイッチするので、「この瞬間私の脳みそは?!」って、謎は深まるばかりである。


近所のかわいいコーヒーやさん。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 1:13 PM |


blog title ユウウツなハーバード生:a PhD Student on the Verge March 12, 2006

DCよりお届けするはずのこのブログ、今週は春休みにつきボストンへひとっ飛び。私の相方はここで歴史学の博士学生をやっており、お互い毎月DCとボストンを行ったり来たりしている。しょっちゅう行き来するので、お互いのルームメイトはもちろん、学校の友達を紹介しあったりするんだけど。。。今日は相方の同期の友達が夕飯を作ってくれるというので、二人でお邪魔してきた。特に期待してなかったのに、すごい本格的なイタリアンリゾットやクッキーをご馳走され、びっくり。仕事にあぶれてもシェフになれるね!って冗談のつもりでいったのに、この一言が実は爆弾となり、話が思わぬ展開へ。

もうすぐ恐ろしき総合試験があるので、相方を含めピリピリ感や疲労感が漂っているのはよくあることだけれど、なんだか問題が深刻な様子。「今朝はずっと学術界以外の就職の可能性について調べてたんだ」っていうから、なんでなんで??って聞いてみたら、「博士課程をでてもほとんど仕事ないし、今のプログラムを楽しんでないし、学位とるまで時間がかかるし」と、学校をやめようか本気で悩んでいる。多くはないけど奨学金で生活はできるし、ハーバードというブランドがとりあえずついてくる事を考えれば、「そんなもったいない!」って思う人たちはいっぱいいると思うけど、雇用機会は、どんな大学でも(経済学を除く)文系の博士学生が絶対一度は悩む重大な問題だ。とくに学位とるのに最低5年、平均7年、たまにそれ以上かかってしまうので、そりゃキャリアの選択としてこれが正しい道かって悩む訳ですよ。それでもプログラムの内容を楽しんでいれば、とりあえず楽しむだけ楽しんで、まったく違う道を歩む事もできるけれど、彼の場合「あまり楽しくない」のでそれも問題だ。

政治学部生の就職の選択は歴史学に比べて若干広い。でも逆に「ホットなトピック」(今なら中東政治やテロリズムなど)をやらなければ資金がまわってこないという悲しい問題もあって、自分の本来の興味とマーケットの力の間でジレンマにおちいる人も多い。実際、博士課程を終えるころには、同期の数が2/3〜半分ほどに減るものらしい。

今回はちょっと憂鬱な話でした。
ところで、今日相方の家の近所を散策中、大きな池のとなりにこういう店を発見したんだけど:

Pondでしょ、それでもSea Food(しかも2語)なの?って少し疑問なのでした。


投稿者: 茶谷 さやか 日時: 12:16 PM |


blog title お疲れパーチー March 11, 2006

いつも金曜日は週の疲れでぐったりし、勉強しようとしても集中できないので、学校に近い私のアパートに仲のいい数人が集まって、ルームメイトも混ざって皆でワイワイ料理したり議論したりすることが多い。しかーし昨夜は学部の友達に招待されて、もう少し大きい友達の輪で「学期も半分すぎたね、春休みの前にお疲れパーチー」(私が勝手に命名)を開いた。修士のプログラムに比べて、博士課程は毎年10−15人と規模が小さく、そのうち同じような授業をとるのは10人弱なので、否応でも仲良くなる。留学生もぼちぼちいるが、うちの学年では私一人。アメリカ人ばっかりの中に、ちょっとした「多様性」を添えている、重要な花なのだ!

招待してくれたのは、学部でも切れ者のスローンちゃん。博士の学生が集まれば、ゴシップに花が咲く!ゴシップといってもワイドショーのようなものじゃなくて、どの教授にどこの大学からオファーがあるとか、教えている学部生や担当教授の愚痴が主。

写真をとったのでそのうちここに貼りますね。

投稿者: 茶谷 さやか 日時: 10:06 PM |