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ヘイヘイ達の家で働いている フィリピン人メイドは働き者で 料理も上手で 子供達とも仲がよい。
特に目立って困ったことはないのだが、二人の母親シェリーにいわせると 「フィリピンなまりが強すぎる」
らしい。
主な会話は英語をだが、フィリピンなまりは隠せない。それは香港人でもお国なまりはあるし、日本人も
英語で話すときでも、日本語発音の影響が強くでる場合が多い。
だがつい最近、書きとりのテストで "Mr. Chen lives here"という文章が読み上げられた時、ヘイヘイは先生の発音する ”here”が普段 家でメイドが言う”here”とはちがうということで、その単語が思いつかなかったそうだ。
(でも全体の意味から想像して here とかけそうな気もするのだが。非常に素直でピュアな彼の魂は
深読みはしないのがいつものこと)
で、 ヘイヘイにとって”here”の正しい発音とは メイドの 限りなく”Hair”に近い発音だそうだ。
確かにこの単語を一つだけ言われると どちらをいているのかわかりづらい。しかし、英国系の人が
似た発音をするのを聞いた事があるし、特にフィリピンなまりというのでも 彼女の発音が特別が悪い
のでもないと思う。
それで思い出したのが昔カメルーンにいた時のこと。
滞在2年めの始めごろ、あるイギリス人女性にあった。
彼女の夫はカメルーン人の元内閣閣僚のような身分の人で、結婚後カメルーンに住んで20年近くになっていた。政界の前線から引退したご主人と北部の田舎に住んでいたが、とても大きな家でリビングがまるでホテルのロビーのように広く、いくつものちがったデザインのソファ セットが並んでいたのを覚えている。
その日の夕食を共にしたとき 私は彼女の話す英語の発音が気になった。
私は(ああ~ カメルーンに長く住んでいるから、カメルーン人の発音が伝染したのだなあ)と思った。
特に気になったのは< here> 。<hair>にも近いのだが R の発音がほとんどなく、
また<there>の R の発音もとても弱くて (でえ~)と言っているように聞こえた。
それから香港に来て、イギリス人や英国留学経験のある香港人に会う機会がふえ、最初に驚いた
のは カメルーンで会った女性と同じような発音で英語を話す人が何人かいたということだ。
実は私はカメルーンでその女性に会うまで、イギリス英語に触れる機会は、ほとんどなかったし、
どういう発音かなど意識したことがなかった。
映画はほとんどハリウッド映画、音楽はバーブラ・ストライサンドやボン・ジョビ 、ファミリー・タイズや
LA・Law といったアメリカドラマで育った私は、英語=アメリカ英語だった。
私にとっては大きな(遅い)発見だった。
ということで、世の中には色んな英語を話す人がいるのだから、たとえ標準英語ででなくとも
色々ななまりに慣れておいたほうが良いと シェリーと説得。実際彼女達の仕事関係ではインド人の
お客様が多く、それはそれは わかりにくい英語を話すのだ。
これを機に 次回のテストではヘイヘイの機転がもう少しきいてくれると一番よいのだが。
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