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またまた乗り物の歴史のお話でございます。
時は1820年代のパリ。そこではオムニビュス(omnibus)という、たくさんの人が乗れる公共の馬車がございました。
そんな便利な乗り物をぜひロンドンにもと、パリで馬車製造のお仕事をしていたジョージ・シリビア(George Shillibeer (1797-1866)がジョン・カビル(John Cavill)とともにオムニバスビジネスを展開いたします。
ジョージのオムニバスは3頭の馬で引く20人乗りで、1829年7月4日、バンクからパディントンまでの間を運行することになりました。

日本では第11代将軍徳川家斉が活躍していたころでございます。江戸時代後半ですね。
さて、そんなオムニバスは新たな路線を持ったオムニバス会社が続々と登場。そしてさまざまな形のオムニバスがあらわれます。

こちらは2頭立てで屋根の上にも乗れる新型です。1855年の写真でございます。
きっとこれが後のダブルデッカーのさきがけになったのだろうと思われます。
オムニバスが本当に市民の足として活躍したのは1851年でございます。この年はかのロンドン万国博覧会がありまして、博覧会に訪れたたくさんの人々の混乱を救ったわけです。
さらに、鉄道には1等~3等と等級があったのに対し、オムニバスには階級的な差別はございませんでしたし、1ペニー(今の相場でおよそ2円)で利用できました。
しかし、中流階級の方々の中にはオムニバスに乗るところを見られたくないと思う方もいましたし、そして良家の女性がオムニバスに乗ることははしたないと考えるという風潮もあったようでした。
なぜなら「馬車を所有していないからオムニバスを利用している」と見られるのが嫌だったのだそうで。
そして1900年1月に、英国初のガソリンで動くモーターオムニバスが登場いたします。

こちらは1909年のモーターオムニバスでございます。これが今日のロンドンバスの原型ですね。これをきっかけに馬のオムニバスからモーターオムニバスへと変わっていくことになります。
最後の馬のオムニバスが走ったのは1911年10月25日のことでした。
ちょうど明治時代が終わるころのお話です。
画像はLondon's transport Museunのサイトから抜粋。
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