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オランダで放送されたリアリティー番組『The Big Donorshow』が世界中で大きな反響をよんでいます。
タイトル通り臓器移植をテーマにしたこの番組は、脳腫瘍に侵され残された時間があとわずかという37歳のリサという女性が、腎臓移植提供者を待つ2人の女性と1人の男性の中から一人を選び、死後腎臓を提供することを約束するというものでした。死を目前にしたリサが、どのような気持ちで臓器移植することを決心したか、移植が必要な3人の腎臓病患者らの生い立ち、家族や友人の話などが紹介され、リサに対してお願いのスピーチをするなど、かなり心を打たれる内容となっています。視聴者が誰が腎臓をもらうべきかをオンラインや電話などで投票できるようになっており、その意見も参考しながらリサが最後に誰へ腎臓を提供するのか決断するという流れになっており、番組が終わった後に選ばれたラッキーなコンテスタントにインタビューしようと多くの欧米のメディアが集まっていたのですが・・・・・・
何と、最後の最後にリサは女優で死期が迫った脳腫瘍患者というのは嘘だったと司会者が種明かしをしたのです。
しかし、3人のコンテスタントが腎臓病患者というのは事実で、彼らにとって腎臓移植を待ち続けるというのは紛れもない現実だったのでした。
コンテスタントの一人であるエスターは、「番組は"たちの悪い冗談"だったかもしれないし、放送された内容は嘘だったけれど、臓器提供を待ち望みながら死んでいく人が多いというのは現実」「番組で伝えたかったメッセージは本当にリアルなもの。私達は大真面目なのよ」とコメント。
番組を製作したプロダクションは、以前にも大きな評判を呼んだリアリティー番組を手掛けているので、ここまで注目が集まったということもあるのでしょう。プロダクションや局は「臓器移植についての認識と理解を高めるのが目的だったが、ここまで大成功する(注目される)とは思わなかった」「メッセージがここまでパワフルなものになるとは」と強い手ごたえを感じているようでした。
臓器移植に関しては、宗教的なこと、生まれ育った国や地域の風習や習慣などが大きく絡んでくるため、難しい問題だと思います。一般的に日本では「死後は三途の川を渡りあの世へ行き、あの世で生活をする」ものだとされ、お棺にお金を入れたり、生前使用していたメガネなどを入れたりしますよね。生きていたままの状態で葬儀をあげないと成仏できないと考える人が多いように感じられます。キリスト教の場合、魂と肉体は別と考えられているので、臓器提供に対する抵抗は日本よりも少ないと思いますが、脳死判定を納得するかが難しいところでしょうね。
私自身、自分がドナーになることには全く抵抗がないのですが、家族が脳死判定を受けたとき、臓器提供に積極的になれるか、というと正直分かりません。得に子供がそうなった場合、まず無理なような気がします。
しかし、もし子供達が臓器移植が必要になった場合、一秒でも早い移植を切望すると思います。何だか矛盾していますね。
『ER 緊急救命室』や『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』などの医療ドラマでも、臓器移植に関する話はよく出てきます。
『グレイズ・アナトミー~』のシーズン2で、こんなエピソードがありました。
クリスマスの日に、心臓移植が決まったまだ小さい男の子がいました。母親は心臓移植できると聞き大喜びします。そして「神様が願いをかなえてくださった」「サンタさんがこの上ないプレゼントを与えてくれた」と涙を流すのですが、男の子は暗い顔で移植手術は受けないと拒みます。
男の子は、担当のインターンに少しずつ心を開くようになり、手術したくない理由を「だって、ママは毎日新しい心臓がきますよにって神様に祈ってたんだよ。毎日、誰か他の子が事故か何かで死にますようにって祈ってたんだ」「大好きなママなのに・・・・・・誰か死ぬことを望ませてしまう自分なんてこのまま死んじゃえばいいんだ」と説明します。
ドラマだけの話、自分の身には起こらないもの、悪いことに対して人間はそう思いがちですが、臓器移植問題は世界中で多くの人々が直面していること。いつ私達の身に起こってもおかしくないことなのです。
臓器提供について家族と話すきっかけを作ってくれた、このアン・リアリティー番組『The Big Donorshow』は、そういう意味では本当に大成功したのではないでしょうか。
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樹里さん
全くその通りだと思います。私も臓器提供に抵抗はないですが、自分の愛する人や子供が脳死したといわれてもそれを受け入れる心の準備ができていません。この番組のニュースは香港でも少し取り上げられたのですが、本当にすこ~しで「何?なに?」という感じだったですが実はそういうことでしたか。こういう話は身近にはないのですが、話を聞くたび(人事では済まないかもしれない)と深く考えざるを得ません。