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ディック・チェイニー米副大統領の次女、メアリー・チェイニーが来月出産予定の赤ん坊は男の子であることを副大統領が米ABCニュース・ラジオのインタビューで明らかにしました。
副大統領は14歳のときに知り合った高校の同級生リン・ヴィンセントと1964年に結婚。エリザベスとメアリーの二人の子供を儲けています。
長女エリザベスは、弁護士であり米国務省次官補代理としてバリバリに働いている女性。父親のコネが強く働いているとよく言われていますが、どこの国でもコネは働くものなので、そういわれても仕方ないでしょう。
キャリアウーマンとしてだけでなくエリザベスは、妻であり母親でもあります。アメリカ国土安全保障省法律顧問であった弁護士と結婚し、13歳の長女を筆頭に3女2男を出産。いわゆる「理想的な家庭」を築き上げているのです。
エリザベスより3歳年下、38歳のメアリーは米AOLに勤務しています。パートナーであるヘザー・ポー(元米UPS勤務)とはもう16年も同性愛関係にあり、家族として子供を迎えたいと切望し今回の妊娠へ至ったのです。ちなみに、どうやって妊娠したのかは明らかにしていません。
同性愛者であるメアリーは、チェイニー副大統領にとってマイナスにも、プラスにもなる存在です。
マイナスというのは、ブッシュ&チェイニーの支持基盤はキリスト教保守派だから。彼らを意識したスピーチをブッシュは頻繁に行っており、彼らと気持ちは一緒だと強くアピールしているのは皆さんご存知の通りで、もちろんゲイ=神の意思に背いたものとして同性婚などに対して否定的な態度を貫いています。
前の大統領選挙でも、チェイニー副大統領は娘がゲイであることを突付かれました。激怒したものの、「まるで自分の娘がゲイであることを恥じているよう」「ありのままの娘を受け入れて愛してあげるべき」と言われ、タブロイド誌までをも多いににぎわせたものです。
プラスというのは、キリスト教保守派以外の層へもアピールできるから。チェイニー副大統領は娘のセクシュアリティーを理解し、彼女をサポートすると普段から公言しています。そしてメアリーも選挙中は、父親のキャンペーンを率先してサポートしているのです。
同性婚に反対のブッシュ&チェイニーですが「テロリストからアメリカを守るためには、ブッシュ&チェイニーしかいないから」というのが理由で、ゲイであるメアリーの存在はキリスト教保守派以外の票集めに大いに役立ったのでした。
選挙中は色々あるものの、あくまでも支持基盤はキリスト教保守派であるため昨年ブッシュ大統領は同性婚を禁じる憲法修正案を支持し、メアリーはこれに断固反対するコメントを出しています。そして、その数ヵ月後の12月にメアリーは妊娠を発表。
彼女の妊娠についてコメントを求められたブッシュ大統領は「I think Mary is going to be a loving soul to her child. And I'm happy for her.」(メアリーは子供にとってよき親になると思うよ。とても喜ばしいことだ)と言いました。loving soulが上手く訳せませんが、「常に愛情を持ちながら子供を守っていく人」という意味。ずばり、母親をloving soulとよく表現するのですが、大統領がmotherという単語を避けたのは当然といえば当然のことでしょう。
しかし、それでもキリスト教保守派はこの大統領の祝福コメントに非難轟々でした。
メアリー達が住んでいるヴァージニア州は同性婚が認められおらず法的には今後厳しい道を進むことになります。しかし、あえてこの時期で妊娠をしたのは、メアリーのパートナーが45歳ということが大きいのではないでしょうか。16年も連れ添ってきた二人にとっては待望の赤ん坊なのだと思われます。
出産間近のメアリー。パートナーのへザーとは大学のアイスリーグチームで知り合ったというスポーツウーマンなので、世間の厳しい風もガッツと信念で乗り越えることでしょう!
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