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2000年前後。リアリティー番組が、アメリカテレビ電波を牛耳っていました。
『ジョー・ミリオネア~LOVE or MONEY』『サバイバー』『オズボーンズ』『MTV Newlyweds 新婚アイドル:ニックとジェシカ』などなど、一発当てたい素人も、伝説的ロックスターも、アイドルまでもが生身の自分を全米に曝け出していましたよね。
数多くあるリアリティー番組の中で最も衝撃的だったのが、整形手術をして美人コンテストを実施するという『THE SWAN』でした。米TLCチャンネルなどで、ドキュメンタリーとして整形手術を取り上げていた番組はすでにあったものの、整形をする人間を、ここまで奥深く見つめた番組は『THE SWAN』が初めてでしょう。日本の『ビフォー・アフター』にも似ていますが、最後に競わせるとは、見ていていたたまれなく気分でした。
整形手術は値段も下がり、手術も日帰りで行なえるものが多く、セレブだけのものではなくなってきました。しかし、リスクは高く、成功しているものの多少のしびれや違和感はずっと残るケースが多いのです。
そんな整形手術をテーマにしたドラマが、2003年夏に米FOXチャンネルで放送開始されました。整形外科医が主人公のドラマ『NIP/TUCK』です。
ドラマ放送開始当初は過激でリアルな美容整形手術シーンと、セックスシーンにスポットが当てられており、エグイ大人のドラマとしてとらえられていましたが、ドラマが進むと共に物語の深さに話題がうつるように。患者のメンタルな部分に触れるようになり、シーズン2にもなると、ヒューマンドラマにカテゴリーされるようにもなりました。
タイトルのNIPとは「つまむ」TUCKとは「詰める・入れる」という意味。「Nip and Tuck」とは、肌をつまみ、肌を詰めるという意味合いを込めた、美容整形のことを指す俗語のことです。「ちょっとお直ししたのよ」というニュアンスで使われます。
整形手術は一度すると癖になると言われていますよね。億万長者の夫に浮気されないように、心が離れないようにと美容整形手術を繰り返した結果、恐ろしいお化けのような顔になり整形セレブ、ジョセリン・ウィルデンシュタインを見ると、心が病んでいるのだなと悲しい気持ちになってしまいます。
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