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「教皇は、アメリカに戦争はするなと言っているのに
何でみんな戦争に賛成なの?」
わたしは、敬虔なクリスチャンの友人に食って掛かっていた。
「そうなの、本当のクリスチャンは人を殺さないわ!」
彼女は悲しげに答えた。
「アメリカ国民のほとんどはクリスチャンじゃないの?」
「90%の人が戦争に賛成なんて信じられないわ!」
「ねえ!大統領もクリスチャンよね!」
「わたしの回りには戦争賛成派はあまりいないわ!」
それが彼女の精一杯の答えだった。
「クリスチャンでも本当のクリスチャンで無い人が多いのよ。」
アメリカが報復の戦争を始めた日
金髪で青い目の彼女と東洋人のわたしは 抱き合って泣いた。
それが人種も文化の違いも乗り越えた二人の気持ちだったから・・。
二人の幼い子どもを持つ母親の気持ちだった。
どろどろと渦巻く黒い影に飲み込まれそうなアメリカ!
そんな中で子育てをする私たちは途方も無く不安だった。
夫を戦争に送り出す妻の気持ち・・・。
家族の気持ち・・・。
連日細菌兵器だとかでオフィスに送られてきた黒い粉の話題で持ちきりだった。
その粉が入っている封筒を開けるとたちまち周囲の人に細菌がばら撒かれ
死に至るというのだ。
メールを開く時もドキドキした。
大統領は、「神がアメリカを助けるだろう!」とむなしく連呼した。
「アメリカよ立ち上がれ!」とスローガンがテレビで繰り返された。
わたしたちは、ただ早く戦争が終わる事を祈っていた・・。
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