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赴任の際は、妻も一緒にと考えていました。ところが、前任者のTさんは「とんでもない!」と言うのです。まず単身で赴任して、一ヶ月ほどこちらの生活にも慣れて、住居等の準備も十分整ってから家族を呼び寄せるのが習わしと言うことでした。
確かにお子さんんがいたり、奥さんが英語がまるで駄目な人は、家族のケアが大変なので十分落ち着いてから呼び寄せた方が良いと言うのはわからないでもありません。しかし、私の場合は子供はいないし、旅行好きな妻は日本にいた時も私を置いて一人でニューヨーク旅行なんかに行ってしまう人です。家族のケアは全然問題無し。
住居が決まるまではホテル暮らしになりますが、アメリカのホテルは日本と違って、一室いくら。一人で泊まろうが二人で泊まろうが、基本的に料金に差はありません。滞在費に関しても、むしろ同時赴任の方が経済的です。
私としては、正直な所、馴れない生活がスタートする訳なので、朝晩飯の心配からしたくないんですね。ホテルもキッチン付きなので、妻がいてくれると助かりまし、二重生活にならない分何かと経済的です。
そういう私の事情を説明してみましたが、「馴れるまでは、家族の呼び寄せは厳禁。」、「前例がない。」ってことでまるで話がかみ合いません。それじゃ、妻は個人的に海外旅行でロスに行くってことで・・・なんて言ってみましたが・・・
とうとうTさんは、現地の上司のFジェネラル・マネージャーを担ぎだして、同時赴任は許可しないってことになりました。あれあれ、赴任前からいきなり気まずい事になってしまいました。
仕事は仕事、家族の事は個人的な事で自分の裁量で決めるのが当然と思っていましたが、サラリーマン的にはまずかったようですね。でも、この「あれあれ?」って感覚、これだけじゃなかったんです。
そういうわけで赴任時はおとなしく単身でロサンンゼルスに来ました。しかし、妻も一人で引っ越しが済んだ空っぽの家にいるのもつまんないって事で、一週間もするとロスに来てしまいました。赴任後一ヶ月間は、見つからないように過ごしました。何だか、愛人宅に通うような気分だったかも?
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