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blog title badとbatの聞き取りは 8〜9割型は文脈類推でしょうか? November 23, 2014

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badとbatの聞き取りは 8〜9割型は文脈類推でしょうか?


Q: badとbatで、これらを音読みAの長短で区別する場合でも、8〜9割型は文脈類推で、長い音読みAと短い音読みAの違いはほんのお飾り程度の差』の中の『badとbatを音読みAの長短で区別する場合でも、8~9割型は文脈類推』という箇所のお答えが無いように感じまして、この部分の説明です。


『badとbatのd,tを無解放にし、前のăをdのときは長く、tは短く』という方法だと音声学的にはともかく、「音韻論」的には同音異義語になっちゃいますよね?


つまり、あの2語を無解放でいう場合、ネイテヴは大部分は文脈類推で判断していて、我々がbadやbatを無解放で言う時も、前の母音の長さなど気にしなくていいということですよね?要は、「単独で」badやbatをいう時、例の部分を無解放にしちゃうと、「悪いの?蝙蝠なの?それとも悪い蝙蝠なの(笑)?」と聞かれちゃうと思ってるんですけど、そのような考えで大丈夫ですか?


(余談ですが、「異音的な違い」という言葉をお教えくださる前はこういう音差を「お化けみたいな差」と呼んでました。笑)


A:batとbadは音声的にも音韻的にも違うので、決して文脈類推ではなく、音で区別する、という認識で良いと思います。


文脈類推は、toとtwoとtooのように音だけでは区別できない時だけです。


話者はあくまでtとdだけでbatとbadを区別してるつもりですが、勝手にaの長さが変わってしまうので、話者は気付いていません。しかし、自然な発音としては、やはり聞いた印象では明らかにbadの方が長いです。だから、長くした方が自然で聞き易いでしょう。


例えば日本語の「今夜」の「ん」を[m]と発音しても(唇を閉じても)間違いではありませんが、こう発音するのは、歌の時のようによほど1音1音ハッキリ発音する時だけで、自然な会話の自然な発音としては、やはり唇を閉じない方が良いのと同じででしょう。




実をいうと、発音のテストとかではなく、実際の会話で、相手に伝えるために、batとbadを単独で発音するなら、tとdをハッキリ解放させた方がいいです。言語学を知らないネイティブは、聞き手はやはりtとdの差を一番重視しますから。




一方、発音のテストか何かだと、試験官には「日本人は余計な母音をつける癖がある」という先入観があるかもしれないので、ハッキリtとdを解放させると、「あ、やっぱ日本人だから母音を入れてる!」と思われてしまうかもしれませんし、「主に前の母音の長さで区別する」という教科書通りの方法の方が、試験官受けが良いかもしれないです(笑)


おまけですが、北米の英語では、母音間のtがdになります。waterがwader、betterがbedderのように。




だから例えば、latter(後者)とladder(はしご)が同音異義語になります。おそらくたいていは前の母音の長さも含めて。


This bat isのように、batのtの後に母音が来たら、このtはdと発音します。勝手にdになるのではなく、話者は意図的にdにするのです。


こうなると、badとbatは同音異義語になるので、8−9割どころか、10割文脈類推になります。
(badは形容詞なので、*This bad isでは文法的におかしいですからね。)


もっとも、ここでもしも、聞き手が「は?」みたいな顔をしたら、batと、ハッキリtを発音して言い直すでしょう。(笑)

投稿者: 野北 明嗣 日時: 8:40 AM |
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blog title 「後続子音が有声無声かで母音の長さが変わる」と有りましたが、英語では伸ばす伸ばさないの区別はないのでは? 

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「後続子音が有声無声かで母音の長さが変わる」と有りましたが、英語では伸ばす伸ばさないの区別はないのでは?


Q: 語末の破裂音が消えるという頁で、「後続の子音が有声か無声かで母音の長さが変わる」と有りましたが、英語では伸ばす伸ばさないの区別はなかったのでは・・・?



例えば、badとbatで、これらを音読みAの長短で区別する場合でも、8~9割型は文脈類推で、長い音読みAと短い音読みAの違いはほんのお飾り程度の差ということでしょうか?{可能でしたら、(現代)日本語の例を交えて頂ければ幸いです。}




A:まずここで大事な前提があります。一言で「発音が違う」と言っても、


1、単語の意味を変えるため、話者が意識的に発音を変えているもの。

2、次にくる音とかの影響で、勝手に音が変わってることが多いが、話者はたいてい音が変わっていることに気付いてないもの。




まず1の例としては、日本語では、「ガチョウ」と「ダチョウ」、「ガ」と「ダ」を変えると単語の意味が変わって違う鳥になるので、話者は意識的に「ガ」と「ダ」を変えています。



2の例としては、「今夜(こんや)」の「ん」と、「とんぼ」の「ん」。


「とんぼ」の「ん」はほぼ間違いなく唇を閉じると思います。


でも「今夜」の「ん」は、普通は唇を閉じないんじゃないかと思います。ちょっと言ってみて下さい。


いや、「今夜」の「ん」も、ゆっくり言う時や、歌のテンポの遅い部分でなら、唇をとじるかもしれません。だから「とんぼ」の「ん」と「今夜」の「ん」を同じ発音にしたところで、かまわないのです。

でも速く言う時に「今夜」の「ん」で唇をとじると、下手したら「こんみゃ」みたいに聞こえてしまうかもしれませんからね。たぶん、それを避けるために、無意識に唇を閉じないことが多いのだと思います。

(言語学の教科書では別な理由で唇を閉じないのだと書いてあり、それが言語学界や日本語の発音指導では常識にようになってますが、僕はこの理論を推します。僕はこれを8月の学会でこれを発表しました(笑))


つまり「ん」の時に、唇を閉じても閉じなくても、「ん」だと聞き手には認識されるのですが、次にくる音によって、発音しやすさとか、聞き手の聞き易さ等を考慮して、無意識に変えている部分があります。これが2のケースです。


さて、伸ばす伸ばさないについてですが、日本語では「いしょ」と「いしょう」のように、伸ばすか伸ばさないかで単語の意味が変わるので、話者は意識的に長さを変えます。

一方英語では、このように意識的に長さを変えることはしません。


しかし、例えばbet と bed だったら、話者は気付いていませんが、bedの時のeの方が、無意識に若干長く発音されることが多いのです。

これは、tが無声音なので、無声音の用意をするために、eの部分が早めに消えるのに対し、dは有声音なのでeを消す必要が無いからでしょう。




まさに「とんぼ」と「今夜」の例のように、別にbetとbedのeの長さを同じにしたところで、単語の意味が変わるわけではないのでかまわないのですが、実際にはbedのeの方が長く発音されることが多いということです。またbedのeを長くした方が、その後が有声音のdか無声音のtかの手がかりにもなるので、聞き手にとってもわかり易いというわけです。


じつは、日本語でも全く同じように、例えば「あか」の時の「あ」と、「あが(意味は無い)」というように濁音の前の「あ」では、濁音の前の「あ」の方が若干長いのです。もちろん日本人はそんなことに気付いていませんが、英語と同じ理屈でしょう。




つまり、英語で、有声音の前で母音が若干長くなるのは、あくまで無意識なもので、日本語の「あ」に対する「あー」のように単語の意味を変えるために意識的に変えているものとは、質が異なるものなのです。


「badとbatの長い音読みAと短い音読みAの違いはほんのお飾り程度の差」かと言えば、そうですね。そのように考えていただいて良いと思います。



言語学用語では、単語の意味を変えるために意識的に変える違いを、「弁別的な違い」とか「音韻的な違い」と言い、となりに来る音等の影響で無意識に変わってしまうことが多いものを「異音的な違い」などと言ったりします。(←覚えなくていいです。)

投稿者: 野北 明嗣 日時: 8:39 AM |
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blog title なぜ音声学と一般ネイティブの間で認識が異なる場合があるのか  

もくじはこちら

なぜ音声学と一般ネイティブの間で認識が異なる場合があるのか


Q: どうして英語音声学の世界と、一般のネイティブの間で全く認識が異なるケースがあるんでしょうね。



例えば、schwaについては、英語音声学では、他の音と違う「はかなさ」により重要な音の一つとして捉え、
一般のネイティブは、short-Uかshort-Iのどちらか。時として、short-OOも。


他の例では、英語音声学ではLを「音節主音」として教えるときがありますね。


appleは、ap・pleの2音節の単語だが、2音節目には母音がなくLが「音節主音」になっている、
などというトリッキーな説明してますよね。




でも、一般のネイティブに聞くと、単にappleは ap-pool の2音節であり、2音節目の母音は short-OOだと言います。
どうして一般のネイティブの認識とは異なる認識で、英語音声学は音節を語ったり、音素を語ったりするんでしょうか。


A:音声学と一般のネイティブとの認識の差、面白いですよね。実は日本語にもあるんですよ。



今僕のリサーチでやっているのですが、例えば日本語の標準語の「う」は口を丸めないというのが音声学の常識のようになってますが、言語学を知らない日本人標準語話者に発音してもらうと、完全に唇を丸めるのですよ。

www.qmu.ac.uk

「ん」も、一般の日本人は、語末等で唇を閉じて[m]と発音する場合が結構あるんですが、音声学では今までそのことは全く書かれていませんでした。


あくまで僕の印象ですが、考えられる理由は3つあります。


1、音声学は、surface representationというか、条件異音、自由異音を含めた実際の音を重視するので、underlying representationというか、ネイティブの心の音、頭の中でどうなっているか、ということにあまり興味が無い。とくにネイティブの心の音は、文字等の音以外のものの先入観も含まれるので、音声学では音以外の要素を含むことを嫌うからというのもあるでしょう。


2、規範的な発音と、実際の発音の違い。例えば「う」で口を丸めないのは、アナウンサー等のトレーニングを受けた規範的な発音です。でも何もトレーニングを受けてない一般の母語話者は、そうは発音しないわけです。言語学は、本当は規範的な音ではなく、実際に一般の人がどうしゃべっているかを見るものですが、ついつい規範的なものを見てしまってる場合もあるのかもしれません。


3、年代差。音声学で言われているものは、70代80代以上等の比較的古い年代の人の発音が多く、若い年代の発音に教科書がついていってない場合もある。例えば「ん」で唇を閉じるのも、あくまで今の時点では数人だけを見た印象でしかありませんが、上の年代ではあまり唇を閉じないのかもしれません。


他に意見があったら、教えて下さい。

投稿者: 野北 明嗣 日時: 8:21 AM |
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