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INTRODUCTION(英語は発音より読み方・もくじ)
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Q: 前回の質問、「cotとcallとlongは全部違うと言われた」の続編です。
英語ネイティブは「版画」などの「あ+ng」の「あ」を日本語ネイティブに「あ」に聞こえるように発音できない(しにくい)んでしょうか?
a as in call, o as in longなどは後ろのlやngの関係でオに聴こえるようになるならば、「版画」と言おうとすると「ほんが」になってしまうんでしょうか?
A.これについて、カナダの音声学者に聞いてみました。
まず、カリフォルニアの英語ということなので、cotとcaughtは同じ。音読みOです。
callのaも、longのoも、全て同じ音読みOでしょう。(ネイティブの言うShort Oです。)
だから、そのカリフォルニアの知り合いの方が言っているのは、「後ろの子音に影響されて、音読みOの質が若干変わる」という、非常に音声的な話ですね。この方は、音声学系のことなり英語の先生なりをしてる方でしょうか?
音声学的な表現をすると、「同じ音素、音読みOの、異音」ということです。←覚えなくていい。
「いらんとこで敏感なノンネイティブの耳」は、このような音声的な違いを聞きとって混乱してしまうこともめずらしくないので、このような「あくまで音読みOだけど、後に来る音によって音の質が違って聞こえる」ということを知ることは大事だと思います。
さて、例えばMichaelを、時々「マイコー」と書くことがあるように、Lの音が日本人の耳には「オ」に聞こえたりします。たしかに北米英語のLは、オの要素があります。
ちょっとかっこよく言うと、「暗いL(Dark L)」、もっとマニアックな言い方をすれば、「硬口蓋化したL(velarized L)」。舌の奥の方がちょっと盛り上がるのです。 ← 覚えなくていい。
だから、オの要素のあるLの前では、しばしばその前の母音もオの要素を含んでしまうのです。
longのようなngも、やはり舌の奥の方の子音なので、Lの前と同じようにオのようになってしまうか、
あるいはLの後に来るので、Lの時点ですでにオの要素ができていて、そのまま舌の奥が盛り上がったままngまで行く感じでしょう。
語頭のLは必ずしも硬口蓋化したLにはならないか、硬口蓋化のタイミングが語末よりちょっと遅いので、それほどオっぽくないこともあるので、その場合はlongのoは、よりcotのoに近く、逆に硬口蓋化したLだったら、longのoは、callのaに近くなる、とのことです。
さて、「版画」のように、ngの前のアが、英語ネイティブには難しいかどうかですが、これは方言によるかもしれません。
まず、借用語では、英語を日本語に取り入れる場合は、hotは「ホット」という具合に、音読みO→オ、という変換をすることが多いですよね。実際の音読みOの音質は「アー」に近い方言も多いにも関わらず。同じように、日本語を英語に取り入れる場合は、「ア」→音読みO という変換が多いです。sake(酒)のaは音読みOです。
ただ、少なくともカナダ英語の場合は、音読みOが、あまり日本語のアっぽくないというか、アーともオーとも取れるような音なので、どっちにしても「ア」の代用として音読みOを使うのはおすすめできないかもしれないです。
カナダ人日本語学習者で、よくこの借用語の「ア」→音読みO の変換をそのままつかって、日本語のア段を音読みOで発音する人もいるんですが、アかオか微妙に聞こえることもあります。
今、言語学の実験をしてるんですが、日本語の「ア」(伸ばさないア)は、カナダ人の耳にはほぼ100%に近い確率で、音読みU(but等のu)に聞こえるようです。だから、日本語の「ア」の代用として、音読みUを使えば、「版画」も問題ないでしょう。
カナダ人音声学者に録音してもらった音声です。
ang, eng, ing, ong, ung
an, en, in, on, un
どっちにしても、音読みOは、アっぽくないので、「版画」等は、音読みUにした方がいいかもしれませんね。
カリフォルニアの音読みOはどんな感じでしょうね。そんなにカナダとかわらないんじゃないかと思うんですが。
Q、1つのシラブル内の終わりの部分(コーダ)がngの場合のみアがオっぽくなるんでしょうか
たしかに、コーダの子音の前か、次のシラブルのオンセットの前かで、違ったりしますが、英語の場合ngはコーダの位置にしか来ることがないので、ngに関しては、いつもややオっぽい感じじゃないでしょうか。
一方、HollywoodのLの場合なんかは、同じ単語でも、話者がこのLをコーダっぽく発音するか、オンセットっぽく発音するかで、その前のoの発音も場合によりけりでしょう。
余談ですが、カナダ英語は、例えば音読みOのように、日本語の音だとどれにもピッタリあてはまらないような音があるので、こと母音に限って言えば、個人的には日本の英語教育にあまりおすすめできないと思います。w 日本語の母音だけで英語の母音を全て代用できる方言もあると信じて探してるとこです笑。アイオワ州の英語なんて、日本語の母音をうまく組み合わせれば結構いけるんじゃないかってふんでますが、まだ科学的な証明はしてません。笑
日本語は、アイウエオ、と短母音が5個、さらにアー、イー等長母音が5個、さらにはアイ、エア、みたいに母音を組み合わせることが自由にできるので、母音のバリエーションが豊富です。だから、英語の母音を全てカバーできたとしても不思議ではないでしょう。
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