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英会話独学術:フォニックス~英語は発音より読み方を正しく!(メイン)
今日は少しマニアックな話なので、そこまで自分は発音オタクになる気はないという方は、別な記事からどうぞ。
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INTRODUCTION(英語は発音より読み方・もくじ)
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フォニックスで即解決!英語発音疑問コーナー
Q: [r]と[ɚ](hooked schwa)は別音素のなのか?同じ音素なのか?という話について、どう思いますか?
A: この辺については、色々と意見があるらしく、ひとつに答えを絞れないらしいですが、無難な答えをします。
まず、「音素」はあくまで「心の音」なので、物理的に、発音の仕方が違うとか、音質が違うとか、そういうことは、多くの場合「違う音素」という説明にはなりません。むしろその言語内での「役割」が違うかどうかが大事です。
まず、日本の英和辞典で、hooked schwaは、bird(ストレス有り)や、better(ストレス無し)で使われている「音節主音なもの」と、car等のrのように「音節主音じゃないもの」の両方に使われているので、それを分けてみてみましょう。
注) 英和辞典の発音記号は、たいてい音素ベースになっていないので、英和辞典の記号が同じか違うかも、同じ音素か違う音素かという証拠にはなりません。
1.音節主音なもの:
「birdのirやbetterのer」 vs. 「rightのr」
この2つは、発音の仕方や音質はほとんど同じです。
しかし、前者は「音節主音(+syllabic)」、後者は「音節主音ではない(-syllabic)」、という「役割(音韻的なfeature)」が違っています。
フォニックスでも、rとerを分けて扱うこともよくあります。
となると、「違う音素」と考えてもいいかもしれません。
2.音節主音じゃないもの:
「carのr」 vs. 「rightのr」
「違う音素」と証明するために一番てっとり早い証拠は、「最小対語(minimal pair)」をつきつけることです。
例えば、popとcopのような1音違いのペアです。
まず、carのrと、rightのrは、日本では違う発音記号で書かれることがほとんどだけど、最小対語が無い。
さらに、前者はつねにコーダ(母音の後)の位置、後者は常にオンセット(母音の前)の位置、という相補的分布(バットマンとブルース・ウエインのように、同じ場所に同時に現れない)をしている。
又、両方ともrという同じ文字で表されていることや、ネイティブにとって同じ認識であることも考えると、これらは「同じ音素」と考えるのが無難でしょう。
そう考えると、1のbetterのerと、rightのrも、最小対語が無いのと、前者はライム(シラブルのオンセットを除いた部分)の位置、後者はオンセットの位置、という相補的分布をしているので、「同じ音素だが、音節主音になったりならなかったりする」という言い方もできます。
音素の数え方は人によって様々なので、全員が納得する考え方というのはなかなか難しいようですね。
★ [r]と音節主音の[ɚ]の関係を、[j]と[i]の関係や、[w]と[u]の関係に例えることもできますが、ここで1つ気をつけないといけないことがあります。
[j] と [w] は、いわゆる「半母音」というジャンルで、音韻的featureも母音と同じ[-consonantal] (子音的ではない)という扱いになっています。
一方英語の[r] (正確には[ɹ])は、教科書では基本的に[+consonantal](子音的)という扱いなので、半母音と母音の関係と関連づける場合は、ここをつっこまれる恐れがあるかもしれません。
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